音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年04月01日
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テーマ: Jazz(1972)
カテゴリ: ジャズ
ジャケットの出来と演奏内容は比例しない


 ハンプトン・ホーズ(Hampton Hawes)は、西海岸はロス出身のジャズ・ピアノ奏者。この人の自身の名義による吹き込みの最初期に当たる1955年の3作は、とくに筆者のお気に入りで、きっと広く聴かれるに相応しいと思っていたりする。それら3作の3枚目に当たるのが、本盤『ザ・トリオVol. 3(Everybody Likes Hampton Hawes, Vol. 3: The Trio)』。前2作と同様に、ベースはレッド・ミッチェル、ドラムはチャック・トンプソンというトリオ盤である。

 とにかく軽やかでご機嫌な演奏というのが、全体を通してのイメージと言えるだろう。けれども、よくよく考えてみれば、“さらりとしているように聴こえるけれどけど実は芯が通っている”、“テクニカルに聞こえないけれど実はハイレヴェル”というのが、本盤を評するのに適切ではなかろうかと思う。まさしくそういう意味で、本盤は聴けば聴くほど味わいがでてくる、いわばスルメ盤と言えるだろう。

 そんな観点からすると、ベストの演奏は6.「恋人よ我に帰れ」。次いで、4.「アイ・リメンバー・ユー」と5.「チュニジアの夜」、さらに続いて、3.「エンブレイサブル・ユー」、9.「ボディ・アンド・ソウル」、10.「クーリン・ザ・ブルース」。聴けば聴くほど味わい深くなると思える盤に出会うと本当に幸せだけれど、本盤は確実にそうした一枚だと思う。

 ついでの余談ながら、個人的な趣味からすると、このジャケット(ご機嫌なワニが描かれたイラスト)は何とかならなかったものか…。これを“ワニがご機嫌に音楽を聴いていて…”などという人もいるようだけれど、正直、この盤の内容には合っていないと思う。これがコンテンポラリーのアルバムを作っていた人のセンスと言えば、それまでなのだろうが、せめて第2作のような本人写真なら、たとえいまひとつなカットであっても納得できそうなものなのだけれど(笑)。


[収録曲]

1. Somebody Loves Me
2. The Sermon
3. Embraceable You

5. Night in Tunisia
6. Lover, Come Back To Me
7. Polka Dots and Moonbeams
8. Billy Boy
9. Body and Soul
10. Coolin’ the Blues


[パーソネル、録音]

Hampton Hawes (p), Red Mitchell (b), Chuck Thompson (ds)

1956年1月25日録音。




 ​
Everybody Likes Hampton Hawes: Vol. 3, The Trio【中古】




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Last updated  2020年04月01日 10時36分17秒
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