音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2020年04月26日
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テーマ: Jazz(1967)
カテゴリ: ジャズ
トロンボーン入り三管フロントの到達点


 1950年代を通してのジャズ音楽の変動を経て1960年に吹き込まれた1枚が、本盤『イメージズ(Images of Curtis Fuller)』である。トロンボーン奏者のカーティス・フラー(Curtis Fuller)をリーダーとするが、彼は1957年にシーンに登場し、プレスティジでの録音を皮切りにブルーノートで次々と作品を残す。1959年からはサヴォイ・レーベルへの吹込みを行うが、そのうちの1枚が本盤ということになる。

 全曲がカーティス・フラーの自作曲で、自身のトロンボーン演奏が引き立つ曲かつアレンジだが、本盤にはトランペット(ウィルバー・ハーデンおよびリー・モーガン)、テナー・サックスおよびフルート(ユセフ・ラティーフ)が参加している。つまりは、自作曲でトロンボーン演奏を披露すると同時に、三管フロントでの演奏を意図した作品というわけである。結果、本盤はトロンボーンを含む三管での盤の典型例で、一つの到達点を示す演奏に仕上がっているように思う。

 三管といえども、その演奏は“バトル”といったような風情ではない。むしろ、基本的には、異なる楽器が順に登場し、演奏を披露していくといった雰囲気が強い。実際の録音は2日間にわたり、それぞれ少し異なるメンバーで収録されている。何曲か筆者の好みを挙げておきたい。1.「アクシデント」はトロンボーン、テナー、トランペットという三管編成のお手本のような演奏で、純粋に気持ちよく聴ける好曲。4. 「ジュディフル」 は、 『ブルースエット』 に含まれてもよかったのではないかという気がするナンバーで、個人的には1.とこの4.が本盤の最大の聴きどころのように思う。あと、5.「ニュー・デイト」は、トロンボーンの演奏がお気に入り。

 なお、筆者の手持ちは本来の5曲入りのCDなのだけれど、現行のリイシューCDでは、1.、2.、5.の別テイクも収められている。


[収録曲]

1. Accident

3. Be Back Ta-Reckla
4. Judyful
5. New Date


[パーソネル、録音]

1.および5.:
Curtis Fuller (tb), Wilbur Harden (tp), Yusef Lateef (ts), McCoy Tyner (p), Jimmy Garrison (b), Clifford Jarvis (ds)
1960年6月6日録音。

2.~4.:
Curtis Fuller (tb), Lee Morgan (tp), Yusef Lateef (ts, fl), McCoy Tyner (p), Milt Hinton (b), Bobby Donaldson (ds)
1960年6月7日録音。




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Last updated  2021年05月16日 18時08分57秒
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