音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2021年01月23日
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テーマ: Jazz(1967)
カテゴリ: ジャズ
花形アーティスト同士の再共演盤 


 ベン・ウェブスター(Ben Webster)は、デューク・エリントン楽団でテナーのソリストを務めた。本盤は、その彼が、カウント・ベイシー楽団のトランぺッターとして活躍したハリー・エディソンこと“スウィーツ” エディソン(Harry “Sweets” Edison,ちなみに、スウィーツという愛称はレスター・ヤングが名付けたとのこと)と共演した盤である。上に書いた通り、『ベン・アンド・‟スウィーツ”(Ben and “Sweets”)』というタイトルの盤だが、これと同じ内容は『ウォンテッド・トゥ・ドゥ・トゥゲザー(Wanted to Do One Together)』の表題でも世に送り出されている。

 これら2人は本作以前にも共演盤の経験があって、1956年と1957年に吹き込みを行なっている。この盤が録音されたのは、1962年のことであった。ウェブスターが1909年生まれ、エディソンが1915年生まれなので、前者が53歳、後者は46歳という、いずれにとっても円熟期の吹込みと言えるだろう。

 だからといって、老け込んでいるというわけではない。全体として2人のかけ合いは明るい。1.「ベター・ゴー」なんかはその典型例であるし、2.「ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビン・ゴーイング・オン」や4.「マイ・ロマンス」のようなバラード曲を演っても、優しさと朗らかさに満ちている。2人のテナーとトランペットを堪能したいのなら、5.「ディド・ユー・コール・ハー・トゥデイ」が本盤でいちばんの聴きどころと言えるように思う。

 無論、この演奏がウェブスターとスウィーツの2人だけで成り立っているという訳ではない。ベースのジョージ・デュヴィヴィエは、この演奏のテンポを安定させ、かつ引っ張っていく上で不可欠な役割を担っていて、ベース奏者然とした演奏ぶりが筆者としては何だか妙に気に入っている。さらに、ハンク・ジョーンズの控えめなピアノがなかなかよい効果を生んでいると感じる。これら2人の演奏に注目して聴いてみても楽しめる盤だという風に思ったりする。 


[収録曲]

1. Better Go
2. How Long Has This Been Going On
3. Kitty

5. Did You Call Her Today
6. Embraceable You


[パーソネル、録音]

Ben Webster (ts), Harry Edison (tp), Hank Jones (p), George Duvivier (b), Clarence Johnson (ds)




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【輸入盤CD】Ben Webster & Sweets Edison / Ben Webster & Sweets Edison(ベン・ウェブスター)

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【輸入盤CD】Ben Webster/Harry Edison / Complete Quintet Studio Sessions (Bonus Tracks) (ベン・ウェブスター)




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Last updated  2021年01月23日 06時15分32秒
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