音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2023年04月24日
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テーマ: 洋楽(3405)
夫婦共演の第二作 


 当時、夫婦だったジョン&ビヴァリー・マーティン(John & Beverley Martyn)2人の名義で発表された2枚目にして最後の作品が、この『ザ・ロード・トゥ・ルイン(The Road to Ruin)』(1970年)という盤である。同じ年に発表された2人の名義の最初の盤( 参考過去記事 )に比べ、冒頭のナンバーがビヴァリーの曲であるなど、彼女の存在感がより増しているという印象を受ける。

 1.「プリムローズ・ヒル」はビヴァリーがヴォーカルを担当しており、曲の出来として、前作からの進歩と2人の力がうまく組み合わさっている様子がわかる。この傾向は、2人による他の共作曲(3., 6., 8.)にも見られ、個人的には、3.「アーンティ・アヴィエイター」がいい。

 ジョン・マーティンらしさが発揮された曲としては、2.「パーセルズ」がなかなかの美曲。5.「ギヴ・アス・ア・リング」は、本盤中で唯一のカバー曲だが、メロディアスな好ナンバーで、筆者はこの手の曲に滅法弱かったりする。他に外せない注目曲としては、アルバムの表題になっている9.「ロード・トゥ・ルイン」。弾き語り調で始まり、まもなくリズム感のある演奏へと展開していく。そうなった後はすっかりインスト曲となり、6分ほどの間に演奏がどんどん盛り上がっていく。

 本作の発表後、レーベル側は、ファンの要望という理由でジョン・マーティンのソロ作品を要望したという。その時のリスナーの反応がどうだったのか、よく知らないが、個人的にはこのデュオの歌唱もなかなかよかったのに、と思わないでもない。ともあれ、夫婦名義の作品はこの2作目が最後となり、結局、2人も1980年に離婚してしまっている。そして、周知の通り、ジョン・マーティンはすぐれたアルバム作品を重ねていくことになる。


[収録曲]

1. Primrose Hill
2. Parcels

4. New Day
5. Give Us a Ring
6. Sorry to Be So Long
7. Tree Green
8. Say What You Can
9. Road to Ruin
10. Here I Am

1970年リリース。



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ザ・ロード・トゥ・ルイン +1 [ ジョン&ビヴァリー・マーティン ]

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Last updated  2023年04月24日 20時01分27秒
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