秋に咲くヒマワリ・・なのかもね。

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2023.06.07
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カテゴリ: 政治
長崎旅行から帰って、長崎への原爆投下について調べたら、今まで知らなかったことがわかりました。

米軍は当初小倉を投下目標にしていたのが、視界不良により長崎に変更したこと、また視界不良の原因に八幡製鉄がコールタールを燃やして空に煙幕を張ったことも原因の可能性があるとのことでした。これは毎日新聞のスクープだったそうですが記事が見当たりませんでした。一条真也さんのサイトで経緯が詳しく書かれています。

以前、「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」でご紹介したヘンリー・A・ウォレス米元副大統領は、原子力の平和利用を呼び掛ける等、その進歩的すぎる政策が民主党保守派の不興を買い、1941年1月で副大統領を下ろされ、代わりにトルーマンが副大統領に就き、ルーズベルトの死後、大統領に昇格し、2つの原爆投下に至っています。オリバー・ストーン監督によればウォレスが大統領になっていれば、原爆投下が無かった可能性を指摘しています。

もし小倉で煙幕が張られなかったり、米国でウォレスが大統領になっていれば、長崎への原爆投下も無かったかもしれません。ただ、起きてしまったことを後で嘆いても何もはじまりません。

中国の台湾侵攻の場合の日本の役割や、日本とNATOの接近とか、政治や軍事にさらに関心を持ったり、選挙で投票する際に外交・軍事政策にも注目することが大事だと思いました。

■参考リンク
Heartful Moon:「小倉原爆の真実~他人事ではない自分事」一条真也オフィシャルサイト
こんにちは、一条真也です。
8月に入り、日本列島は夏真っ盛りですね。
わたしは、8月というのは、日本人が死者を思い出す季節であると思っています。 というのも、6日の広島原爆記念日、9日の長崎原爆記念日、12日の御巣鷹山の日航機墜落事故の日、そして15日の終戦記念日というふうに、3日置きに日本人にとって意味のある日が訪れるからです。 それはまさに日本人にとって最も大規模な先祖供養の季節である「お盆」の時期とも重なります。さて、7月26日の「毎日新聞」朝刊の1面トップに、世紀の大スクープ記事が踊りました。

「長崎に原爆が投下された1945年8月9日、米軍爆撃機B29の来襲に備え、福岡県八幡市(現北九州市)の八幡製鉄所で『コールタールを燃やして煙幕を張った』と、製鉄所の元従業員が毎日新聞に証言した。米軍は当初、旧日本軍の兵器工場があった近くの小倉市(同)を原爆投下の第1目標としていたが、視界不良で第2目標の長崎に変更した。視界不良の原因は前日の空襲の煙とする説が有力だが、専門家は『煙幕も一因になった可能性がある』と指摘した。戦後70年近く歴史に埋もれていた、原爆を巡る新たな証言として注目を集めそうだ」
じつは、この大スクープには、わたしも関わっています。
以下略。

Wikipedia:長崎市への原子爆弾投下
原爆投下時
午前9時40分、大分県姫島方面から小倉市の投下目標上空へ爆撃航程を開始し、9時44分投下目標である小倉陸軍造兵廠上空へ到達。しかし爆撃手カーミット・ビーハン陸軍大尉が、当日の小倉上空を漂っていた霞もしくは煙のために、目視による投下目標確認に失敗する。その後、別ルートで爆撃航程を少し短縮して繰り返すものの再び失敗、再度3度目となる爆撃航程を行うがこれも失敗。この間およそ45分間が経過した。
この時視界を妨げていたのは前日にアメリカ軍が行った、八幡市空襲(八幡・小倉間の距離はおよそ7キロメートル)の残煙と靄だといわれる(アメリカ軍の報告書にも、小倉市上空の状況について『雲』ではなく『煙』との記述が見られる)。また、この時地上では広島への原爆投下の情報を聞いた八幡製鉄所の従業員が、9日朝、敵機が少数機編隊で北上している報を聞き、上司の命令で煙幕装置に点火。新型爆弾を警戒して「コールタールを燃やして煙幕を張った」と証言しており、これが影響した可能性もある[3]。
この小倉上空での3回もの爆撃航程失敗のため残燃料に余裕がなくなり、その上「ボックスカー」は燃料系統に異常が発生したので予備燃料に切り替えた。その間に天候が悪化、日本軍高射砲からの対空攻撃が激しくなり、また、陸軍芦屋飛行場から飛行第59戦隊の五式戦闘機、海軍築城基地から第203航空隊の零式艦上戦闘機10機が緊急発進してきたことも確認された[注釈 11]ので、目標を小倉市から第二目標である長崎県長崎市に変更し、午前10時30分頃、小倉市上空を離脱した[4][注釈 12]。
長崎上空
3回原爆投下を試みたが、果たせなかったスウィーニーは小倉から攻撃開始地点の姫島へ戻ろうとした。コックピットの他の隊員から第2目標の長崎行きを勧められる。突然、スウィーニーは右旋回して長崎の方向に向かった[5]。このとき、右側後方を飛行していたボック大尉操縦のグレート・アーティストと危うく空中衝突しそうになる。ボックの位置を確認するため振り向いたとき、通信機器に触れてしまい、「ボックはどこだ?」という音声通信がホプキンス中佐が操縦するビッグ・スティンクに伝わってしまった。ボックは左側後方を無事に飛行していた。直後、「チャック! どこにいる?」というホプキンス中佐からの音声通信が返ってきた。それには答えることなく長崎へ向かった[6]。
長崎天候観測機ラッギン・ドラゴンは「長崎上空好天。しかし徐々に雲量増加しつつあり」と報告していたが、それからかなりの時間が経過しておりその間に長崎市上空も厚い雲に覆い隠された。
ボックスカーは小倉を離れて約20分後、長崎県上空へ侵入、午前10時50分頃、ボックスカーが長崎市上空に接近した際には、高度1,800メートルから2,400メートルの間が、80~90%の積雲で覆われていた[7]。

「街が見える!」 「Tally ho![注釈 14] 雲の切れ間に第2目標発見!」
スウィーニーは直ちに自動操縦に切り替えてビーハンに操縦を渡した。工業地帯を臨機目標として、午前10時58分、高度9,000メートルから「ファットマン」を手動投下した。ファットマンは放物線を描きながら落下、約4分後の午前11時2分、市街中心部から北へ約3キロメートルそれた松山町171番地の別荘のテニスコート上空503メートル±10メートル[注釈 15]で炸裂した[注釈 16]。

Wikipedia:ヘンリー・A・ウォレス
ウォレスは副大統領としては異例の要職を任されるなどルーズベルトに信頼されたが、進歩的な施策や言動が党内保守派の反感を買う。1944年の4選出馬に際してはルーズベルトは党大会に宛てて「私が党員ならウォレスに投票する」とするメモを発表したが、副大統領候補に指名はしなかった。ウォレスは世論調査で副大統領候補者として65パーセントの支持を得たものの(バーンズは3パーセント、トルーマンは2パーセント)党内保守派はルーズベルトの健康状態(=ウォレスの大統領昇格)を懸念し、党大会ではウォレスの指名直前に党大会を一時中断(大多数の党員が大会中断の議決に反対したが、賛成と議決された)、大量の候補者擁立による票の分断、政権ポスト提供等の裏工作による票集め、果ては警官隊を用いてウォレス派党員の議場入場(投票)を阻止するなどし、3回目の投票でミズーリ州選出の上院議員ハリー・トルーマンを副大統領候補に決定した[1]。ただしルーズベルトはウォレスを商務長官にすることで報いている。ウォレスは同職を1945年3月から1946年9月まで務めた。



もし大統領になったのがトルーマンでなく彼だったら、世界は変わっていたかもしれない―― ルーズベルト政権下で農務長官、副大統領を歴任したウォーレスは、豊富な科学知識やアインシュタインら科学者との信頼関係をもとに、世界平和を見据えた原子力技術管理、権利や利益を独占しない市民国家としてのアメリカを構想していた。しかし、男女平等、黒人差別撤廃、反植民地主義などのリベラルで進歩的な世界観は当時のアメリカ国内で孤立し、ウォーレスは表舞台から放逐されて、アメリカは原爆投下、冷戦への道をたどることになった。時代の先を行きすぎ、歴史の分かれ目からこぼれた孤高のヒーローが目指したもう一つのアメリカ。
【目次】

第1章 ウォーレスの政治経歴と先行研究
1 ヘンリー・A・ウォーレスの生涯
2 ヘンリー・ウォーレスに関する研究
3 本書の立場
第2章 ウォーレスと原爆科学者との接点
1 政策決定の初期過程
2 マンハッタン計画の開始
3 軋み始める英米関係
第3章 ウォーレスの世界秩序はどのように構想されたのか
1 ニールス・ボーアが唱えた異議
2 スティムソン提案に対する反応
3 科学者らの懸念
4 トルーマン大統領に対する国民の反応
5 演説「原子力時代の意義」
第4章 ウォーレスの原子力時代構想
1 三か国共同宣言
2 バーンズ国務長官の原子力政策
3 上院委員会における国際管理に関する議論
4 ウォーレスの原子力構想
5 国連原子力委員会の設立
第5章 冷戦戦士に挑戦して
1 衰退していく国際主義
2 対ソ強硬政策
3 冷戦戦士に挑む
4 孤高の異端者ウォーレス
終章 統一された世界を目指して
エピローグ
1 ジャーナリストとして再出発
2 ウォーレスの原子力計画
3 進歩党の敗北
4 スティムソン、見解を語る
5 ウォーレスの死亡記事
付録・別表/参考文献/あとがき/索 引

Daily Motion:煙幕の下で 軍都の記憶20161031

オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史(2012):The Untold History of the United States Oliver Stone






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Last updated  2023.06.08 01:11:24


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