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小話  屋台その2  VOL.141


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.03.30
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 お爺さんはしばらくアリスの顔を じーーー と見た後、
「”物”によるね。いったいなんの修理だい?」
と聞きました。
アリスは「あ、はじめまして。ジョセフさんですね?私アリスと言います。
直して欲しいのは……壊れたおもちゃのスティックなんです」と言い、ニセアリスに壊れたスティックを出すように言いました。
 お爺さんはそれを受け取り、感慨深げに見ていました。


 そしてその後言いました。
「なんだいこりゃ?ワシは長い事この商売をやっとるが、こんな物初めて見た」


「物語のヒロインの女の子が変身する時に使うスティックです。そのおもちゃです」

 お爺さんは興味があるようで、その壊れたスティックをしばらくいろいろいじっていました。



 そう言えば、アリスが今まで冒険して来た所だけを見て言うなら、この世界にはプラスチックとかアルミニウム製の物はあまり無かったように感じます。それで珍しいんでしょうか?

 お爺さんは何も言わずに立ち上がり、アリスとニセアリスの間をすり抜けて、店の入り口のドアを閉め鍵をかけました。そして、店のガラスに内側から分厚い布のブラインドを下ろして外から覗けないようにしました。それから戻って来て、再び作業台の前に座り、そのスティックをまた見始めました。




アリス  「あの……、あの修理できます?」

 お爺さんは一度アリスの方を見ましたが、またスティックの方に戻りました。今度は大型のルーペを持ち出してきて覗き始めました。

 いろいろな方向からスティックを観察していました。







 ……お爺さんはしばらくしてから、やっとアリスに喋りかけました。

ジョセフ 「これを修理するんだって?」
アリス  「ええ。お願いします」


 アリスは大変驚きました。
そしてお爺さんの顔を見つめました。お爺さんは真剣な表情をしています。
アリスは次の言葉を思い付きませんでした。


 お爺さんは少し微笑んだ後、やさしい顔になって
「これが正確にどんな力を持つ物かは知らないが……。”向こうの世界”からやって来た物に間違いない。そして、この世界では珍しい”魔法”みたいな力を持つ物だって事は分かる。


しかし、こんなスティックにはこれまで触った事がないし、その存在を聞いた事も無い」




 アリスはどう返答しようか迷いました。
スティックの事を言い当てられたとは言え、ここでスティックの力についてぺらぺらと喋っていいものでしょうか?


ジョセフ 「でも外観だけは修理してあげてもいいよ。
さらにその後で、”人形に命を吹き込む”時に使う魔法をかけてあげよう。

 ……ただし、それで直るとは保障できない。いや、むしろ壊す事になるかも知れん。」




 アリスはどうしようか迷いました。そこでニセアリスの方を見てどうするか伺ってみました。これはニセアリスのスティックですから……。

ニセアリス「このままじゃ、しかたないし、一応修理してもらおうよ!」

 アリスは決心しました。
「ジョセフお爺さんお願いします。ぜひ修理してくだい!」
と言いました。






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Last updated  2007.07.09 02:14:56
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