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2026年02月23日
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テーマ: ニュース(96558)
カテゴリ: ニュース
自民党と維新の会が連立政権を組むための合意事項に「スパイ防止法の制定」を挙げたり、国民民主党や参政党が独自に法案を提出している状況の危険性について、弁護士の海渡雄一氏は市民団体が主催する会合で、講演を行いました。その様子を、2月1日付け神奈川新聞は、次のように報道しています;



(構成・石橋 学)


◆平和築く努力を敵視

 スパイ防止法の目的は間もなく戦争が始まるという雰囲気に社会全体を変えていくことにあります。戦争に反対すると「スパイじゃないか」と思われるようになり、戦争反対と言えなくするのです。勝共連合が全国でまいてるビラには「スパイ防止法に反対してる人はスパイだ」とある。だから私は「お前が検挙第一号だ」とSNS(交流サイト)のX(旧ツイッター)に書き込まれています。そうした攻撃が既に始まっています。

 スパイ防止法の制定は自民党、日本維新の会の連立合意事項で、野党の国民民主党と参政党も独自法案を提出済みです。外国勢力活動登録法、外国代理人規制法といった耳慣れないものも盛り込まれています。これは、国に登録しないで外国人と交流することを犯罪化するものです。スパイ防止法とは、日本の市民が世界の市民と手をつなぎ、平和な社会を築いていこうとする努力を敵視して、できなくする。そこに本質があります。

 国民民主案では外国から資金援助を受けているNGOなどが全てスパイ組織とみなされかねません。市民を黙らせる法律であるのに、「民主的統制」「政治的中立性」「透明化」といった耳当たりの良い言葉を使い、法制定の露払いを務めようとしているようです。

 一方、参政の神谷宗幣代表は昨年の参院選の演説で「極端な思想の人たちは公務員を辞めてもらわないといけない。これを洗い出すのがスパイ防止法だ」との考えを示しており、治安維持法とそっくりな言い方です。

 実際、参政の衆院選のキャッチコピー「アイ・アム・ジャパン」は治安維持法における「国体」の概念とつながっているようです。治安維持法では天皇を中心にした国体概念が野放図に広がり、天皇制廃止を求める日本共産党から社会主義者、天皇制を信奉しない仏教徒、キリスト教徒へと「国体に反するもの」が拡大されていき、あらゆるものが弾圧されました。

 参政の法案ではセキュリティークリアランス(適格性評価)の項目に外国渡航歴や日本国籍取得者の元の国籍が入っています。信じられないことに「帰化した人は純粋な日本人ではない」とみているのです。そうして外国とのつながりから思想信条まで調べていく。その「日本人」も日本に反するようなことを言う者、日本語をきちんと話すことができない者、日本を愛する心がない者と、次々に広がっていく。そうして、治安維持法に勝るとも劣らない猛威を振るうことになるのではないかと危惧します。

高市早苗首相は解散に際して「国論を二分する政策、改革に挑戦するには国民の信任も必要だ」と言いました。衆院選後にはスパイ防止法を必ず出してくる。憲法改正も、核保有も出してくるかもしれない。政府が戦争を進める方針を決めたら反対することが取り締まられる。そんな世の中になってしまう。スパイ防止法に反対しなければいけません。自民、維新、国民民主、参政に投票してはいけません。
<28日、第4回スパイ防止法を考える市民と超党派議員の勉強会>


【用語解説】◆スパイ防止法◆
 自民党と日本維新の会の連立合意では、インテリジェンス・スパイ防止関連法制(基本法、外国代理人登録法、ロビー活動公開法など)を速やかに成立させ、併せて国家情報局を新設するとしている。国民民主党も外国勢力活動透明化法案に加え、独立したインテリジェンス機関の創設を盛り込み、諜報活動関係者に仮想身分を与えて身分を保障するとしている。参政党の法案は外国への情報漏えいに罰則を設けるほか、対外情報庁の設置を政府に義務づけた。情報機関を巡っては、米国の中央情報局(CIA)のように戦争を仕掛ける謀略機関として機能しており、憲法で戦争を放棄した日本にはそぐわないとの批判がある。


2026年2月1日 神奈川新聞朝刊 18ページ 「時代の正体・差別に投票しない-スパイ防止法に反対を」から引用

 戦後80年の間、わが国は平和憲法を守って来ました。私たちはこの伝統をこれからの若い世代に継承していくべきだと思います。しかし、平和を守ってきた80年の間に、自民党政権は経済政策を誤ったために、欧米や韓国のような発展の道を踏み外してしまい、生産性が低下し、労働者はいくら働いても利益は資本家が独占する体制となり、経済発展の道は閉ざされてしまいました。これを改善し、労働者の所得を増やせば、消費も増えて、経済活動は活性化するのですが、そのような「改善」は、自民党にはできません。そのわけは、自民党議員の選挙資金は違法な企業献金でまかなわれている関係で、議員は企業に対して「労働者の処遇を改善しろ」とは言えないからです。そこで、高市政権が考え出した「打開策」は、軍需産業を縛っている「武器輸出三原則」を取り払って、軍需産業をもっと利益率のよい産業に育てあげれば、少しは労働者に還元できるのではないかという案と思われます。しかし、そのためには、イザというときには戦争も辞さない、というのが高市首相の魂胆のようです。そのような政策を推し進めるには、とにかく反対意見を封じ込める必要がある、というので、スパイ防止法が出てくるという状況です。海渡雄一氏のこのような訴えを、衆議院選挙の間に多くのメディアが取り上げて、訴えるべきでしたが、まともに反応したのは神奈川新聞だけだったというのは、実に残念なことでした。





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最終更新日  2026年02月23日 01時00分06秒


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