2024/08/05
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳
◆ アメリカのセックスシンボル、マリリン・モンローが36歳の若さで変死(1962年)。彼女とのアーン♥♥が噂されていたジョン・F・ケネディ大統領は、彼女のパンティーのサイズを決めたことに関して口を閉ざしていたが、翌年暗殺され、真偽の程は今日に至るまで不明。 ◆ 毛沢東同志が年甲斐もなく壁に自分のアジ演説論文『司令部を砲撃せよ - 私の大字報』を落書きする(1966年)。 ◆ 1984年 - ロサンゼルスオリンピックで、オリンピックで初めての女子マラソンを実施。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月05日】

バブル崩壊以降の日本の停滞はなぜ起きた? =前節=
米国流のコピーやめ、独自の強みを生かした市場経済の構築を
=Wedge_Online 【JAPANESE, BE AMBITIOUS!米国から親愛なる日本へ】 
2024年7月31日 / スティーヴン K. ヴォーゲル・カリフォールニア大学バークレー校主任教授インタービュー



 私の著書である『日本経済のマーケットデザイン』(日本経済新聞出版社)では、繰り返し「完全自由市場というものは存在しない」、「市場は創造するものでクラフト、つまり『既存の制度などを利用して、各国の文化や状況に応じてデザインしていくもの』」と強調している。

 そもそも完全自由市場という概念は経済学の理論として生まれたものだ。市場を自主独立に任せ、失敗があった時のみ政府が介入する、という考えだが、現実にはこうしたシステムは存在しない。根本的に経済学という学問上の「市場VS政府」という発想が埋め込まれた概念だ。

 しかし政府にとっても自由市場という考えが、有利となる場合もある。特に米国ではレーガン政権下の「新自由主義経済」の下、イデオロギーとして政治利用された経緯もある。つまり経済学上の概念と政治的利用により、自由主義市場という言葉が独り歩きしてきたと言える。

 しかし現実を見ると、例えば「規制緩和」という言葉は、それにより競争を激化させるというイメー
ジがあるが、実際にはより規制を強化する結果となる場合が多い。規制緩和という考えは、シカゴ学派のミルトン・フリードマンなどが提唱した概念で、経済改革の一つの手段として生み出されたものだが、企業とはもともと競争を好まない存在だ。

 1980年代、日本では中曽根康弘政権下で3公社の日本電信電話公社、日本国有鉄道、たばこと塩を扱う日本専売公社を民営化し、それぞれ、NTT、JR、JTになった。規制改革の象徴にもなったが、民業圧迫などと経済界は大きく反発したのは記憶に新しい。

 また、日本では、「規制改革」を掲げつつも、中央省庁が依然として運輸や電力、通信業界に対するさまざまな規制権限を維持している。事実、日本では多数の「規制緩和」が進められたにもかかわらず、現実として規制の数は2002年に1万621件だったのが、15年には1万4908件に増えている。



 成長だけが 良いことなのか


 一方で米国を見ると、1950年代から80年代、さらに現在に至る数字を見ると、生産性は上がっていても国民の平均収入はそれほど上がっていない。国内での格差は広がる一方だ。

 格差があると消費が抑えられるため、成長の足かせとなる。日本の場合、第二次世界大戦後に「成長」と「平等」が同時に存在したが、90年代以降は双方が下がる結果となっている。それでも日本には優れた教育制度があり、機会平等が存在する社会になっている。

 ただし、基礎教育では強みのある日本だが、高等教育では差が出てしまう。米国の大学には学ぶべき点が多くあるだろう。特に技術教育を考えると、日本ではソフトウェア教育が不足している。
 もう一つの問題は超高齢社会による労働力不足で、「移民を受け入れるべきか、否か」という議論が浮上する。

 経済的に移民はプラスに働く。若い労働者層が増えるためだ。米国は移民の受け入れに積極的な社会であり、初期は成功していたと言える。しかし、最も古い移民である黒人と白人の対立は今も続くなど、差別につながる政策も多く見られる。



  労働力不足を補うために移民受け入れは良い政策ではあるが、その入れ方については慎重になるべきだろう。社会の「多様性」は、さまざまな利点をもたらす一方で、差別や格差など、社会に軋轢を生む可能性もあるためだ。

 ところで、移民受け入れに成功した例としてシリコンバレーが挙げられる。独自のエコシステムを構築し、IT革命に成功した。これはマーケットクラフトの好例と言える。しかしGAFAMが強大になりすぎて独占禁止法で規制する動きも見られる。規制を批判する声もあるが、実際にGAFAMはM&Aにより、「反競争的行動」をとっている面がある。ライバル会社を吸収することにより、市場は安定するが、競争は低下するためだ。

 独禁法といえばよく例に挙げられるのが80年代にあった「日米半導体戦争」だが、そもそも日本は日立などの電子機器メーカーが半導体も作っていた。しかし米国では、自社使用ではなく、他社に販売する場合、独禁法により、両方を作ることは禁じられていた。これを不平等だ、と訴えたのが半導体戦争の始まりだったのだが、結果的には米国の独禁法が成功したと言える。

 なぜなら特定の製品に特化することにより、「モジュール化」という技術のパラダイムシフトが生まれたからだ。ソフトウェアと半導体を別の企業が作ることにより、効率化が進んだのだ。これを象徴する「Wintelism」(ウィンドウズとインテル双方の成功を表す言葉)が生まれたほどだ。

 このようにシリコンバレーを中心とするイノベーションはインターネット産業を基軸にして発展してきたのだが、日本の経済産業省はシリコンバレーを真似て、失敗を繰り返してきた。日本独自のイノベーションを刺激する政策が、打ち出されてこなかったためだ。



​・・・・・・・・明日に続く・・・・・ ​​

○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/08/05 05:10:09 AM
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