ベルギ-永住ミステリー小僧のブログ

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2023.03.26
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カテゴリ: 恋愛
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学生時代、私はある女性と大恋愛をしたことがあります。

ここから書くことは、そのイチャイチャラブラブの物語です。

なぜそんな昔のことを書くのか、と聞かれれば、それは自分の備忘録のためであり、それと同時に、そこまで自分を夢中にさせ、毎日をウキウキドキドキな幸せな気分にさせてくれた女性に対する、心からの感謝の気持ちを何らかの形で残したい、との思いがあるからだと思います。決してハッピ-エンドではなかったですが。


当時、本人たちは至って真面目に結婚すること自体を当然のことと考えていたのですが、後で思い返した時、自分たちの将来に予想される問題にあえて目を瞑っていた、現実問題から逃避していたと思います。

僕らは絶対に結婚する、と確信していた(少なくともそう自分は信じていた)のに結婚による様々な問題や結婚後の自分たちの本当の将来のこととかは、真剣に考えたことは無かった、というより考えないようにしていた、というのが本当だったと思います。全くの能天気さ加減でありました。

僕は年齢的には21-22歳で立派な大人ではあったが、人生経験の極めて乏しい学生、昔で言う書生(昔の純文学でよく登場した)のような頼りない男であったかもしれない。愛する女性に対する思い、情熱は誰にも負けないという自負はあったようですが…



彼女は僕と巡り合いお互いの気持ちを知ったときに、ぽつりと言った。


私は運命の赤い糸の存在を信じているの。


言ったのはそれだけだったが、あなたがその運命の人なのよ、と心の中で呟いた気がしました。

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当時ある大学の工学系学部の4年生になったばかりの僕は、所属していた研究室の卒論をほっぽり出して、東京のお茶の水にある語学学校でフランス語を学びに毎日せっせと通っていました。

2月にヨーロッパを友人と旅してフランスを廻っていたら、いつかここに住みたいという気持ちが募ってきて、卒論なんかやる気にならなくなってしまったのです。当然研究室の担当教授とはひと悶着ありましたが、本題から外れるのでここでは触れません。


1977年当時、石油ショックの余波で就職戦線は多難な時期であり、志望の航空会社の新卒採用はゼロで、かなり落胆していたことの影響もあったと思います。


フランス語は高校での3年間と大学2年間で学んでいてある程度基礎はできてましたが、会話が苦手だったので、
語学学校では会話の授業を選択しました。何とかしてフランス語をマスタ-して、フランスに渡る手段を考えよう、そういう思いに憑りつかれていました。

そして最初の授業に出席したときに、運命の女性と出会ったのです。


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彼女は19歳になる直前で、ポニ-テールがとても似合う可愛い女子でした。





何がきっかけで話すようになったのかよく覚えていませんが、それこそ 一目惚れ (le coup de foudreクドゥフードゥル) !!!!!
その時の情景は40年以上経った今でもはっきり目に焼き付います。

笑顔(こぼれるような笑顔ではなく、微笑み)や髪を掻き揚げる際の愛らしいしぐさなどから、

この人しかいない!

と​​​直感し、心臓が破裂するのではないかと思うほどドキドキしました。


僕らは男3人女2人の5人グル-プで授業後毎日ワイワイ話していたが、彼女K子とは新宿駅まで帰路が一緒であったため、次第に会話も増え、少しずつ親しくなっていったのです。結構運もあったと思います。

繰り返しますが、この人しかいない、と思ったことから、気持ちの上でかなり保守的になり積極的な行動がとれなかったのかもしれません。


ある程度親密にはなってきたが、そこから先にはなかなか進めない状態が続いていました。

この頃になると、彼女のことがもっと知りたい、もっと長く彼女と話していたい、という気持ちが高まり、自分の気持ちを告白してしまいたい欲求が抑えきれないほど爆発寸前まで募ってきたのです。


でも、それによって彼女と気まずい関係になってしまったら、と考えると告白したい気持ちもしぼんでしまい、あと一歩がなかなか進めない中、自分一人でイライラを募らせていた。

この時の自分を思うと、今でもなんか切なくなります。
人を好きになるって、本当に素晴らしいなと思います。ありきたりな言葉しか浮かびませんが。


恋の病の状態が2週間くらい続いたでしょうか。毎日短時間ではあるが彼女と話をしていて、僕は確信にも似た思いを抱くようになったのです。


彼女は僕のことを好いている!  間違いなく友達以上の感情を抱いている、と


自分にそう言い聞かせて、思い切って彼女を渋谷に誘い、原宿方面に暫く行ったところにあったイタリアンレストランでランチを食べることにしました。決行の時は来たのです。

ここで運命の告白をしました。


君のことが好きだ 、と。


このとき自分はかなり緊張していたと思う。心臓がパコパコしていたのではないか。

彼女は、

私も、

といったと思う。躊躇いのないハッキリした言葉でした。

その言葉を聞いた瞬間、バンザイ\(^o^)/ をしたい心境だったかといえば、不思議にそういう感情はわかなかったと思う。

もうほんとに胸が一杯で喋ることも食べることもできず、2人ともオーダ-した料理に殆ど手を付けないまま残したことを覚えています。食事を下げたウエイトレスの怪訝な顔つきが視界の端に入りました。
この人は真剣な顔をしていた僕らのことを見て、きっと別れ話をしていたカップルと思っていたことでしょう。

レストランを出てから、僕らは原宿方面に歩いて行ったと思うが、その時何を話したのか興味はあるのですが、全く覚えていません。
当時の僕にはそんなことどうでもよかったに違いありません。彼女の気持ちが分かったのですから。

ただ、その日から僕の生活、いや人生が一変したのです。


- TO BE CONTINUED -


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最終更新日  2024.02.16 05:36:14
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