ベルギ-永住ミステリー小僧のブログ

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2023.05.25
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カテゴリ: ベルギ-の日常





すると、以前何処かで入手して家にほっぽりっ放しになっていた「AOITORI」4月号に関連記事があるので読んだところ、

「なるほど。これは従業員にとっては死活問題だな」

と、彼らに同情せざるを得ないところがあるのに気付きました。

「AOITORI」4月号によれば、128の直営店全てのフランチャイズ(独立店舗)化を発表したことから、労働条件が悪化すると疑念を持った労働組合が即時ストライキを決定したという事です。
最近では、いくつかの店舗が夜間に誰かに襲われ建物が一部壊された被害も出ているようです。

では、
ランチャイズ(独立店舗)化によって何が懸念されるのか、労働者側の主張はこうです。
1. 25%の給与の減少
2. ミールバウチャ-の廃止
3. 年1か月分のボーナスの廃止
4. 交通費の支給廃止
5. 病欠や年金の保険の廃止
6. 日曜祝日の営業開始
7.  雇用主が変更になることによる勤続年数のリセット
8. 組合の廃止

等々だそうです。

これが本当だとすれば、かなり酷い労働条件になりそうですね。
特に私がこの中で最悪と感じているのは、7の「
雇用主が変更になることによる勤続年数のリセット」です。
これにより従業員の解雇が信じられない程簡単に低コストで行えます。

会社の都合で解雇する場合、解雇される従業員はある種の「補償金indémnité」として、勤続年数に応じた金額を受け取れることが出来ます。日本で言う退職金のようなものです。
例えば勤続20年の人はだいたい給与20か月分程度を受け取れます。

しかし、
雇用主が変更になることによる勤続年数のリセット」がなされてしまえば、その後は1年目からのスタ-トになり、仮にその年に解雇された場合、雇用主が変わらなければ20か月分程の補償だったものが、単に数か月分に減ってしまう事になり、経営者側からすれば簡単に従業員を解雇できることになるのです。

正直、怖い話ですね。

記事によれば、ベルギ-では人口1万人当たり約3.4店舗のス―パ-が存在するそうです。隣国オランダの1.79店舗と比べてス―パ-の競争が厳しいので、もしフランチャイズ化されれば店の経営は今より厳しくなる可能性があり、従業員の人たちにとっては決して妥協できない状況に追い込まれているようです。

今もストライキや一部店舗の一時閉鎖などが続いているのでしょうか。
気になりだしたので成り行きをチェックしていくことにします。


楽しい話題ではなかったので、最後に気分がさわやかになる写真です。



    我が家の庭に咲く Forget-me-not = Myosotis = 忘れな草

日本名の忘れな草は英語名から来ているんですね。
日本名は大体「なんとか草」というように語尾に草を付ける慣例があるようですが、もし無かったら「忘れないで」という名前になっていたかも。
きっと槙野万太郎さんは「忘れな草」の方がより情感が溢れている、として命名したのかもしれません。


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最終更新日  2024.01.17 04:50:32
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