ベルギ-永住ミステリー小僧のブログ

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2023.09.17
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カテゴリ: ベルギ-の日常


「おまえは好きな人と一緒に暮らしたいか、それともおまえに思いを寄せる人とか、どちらだ?」

いきなりこんな質問されてもビックリするし困ってしまいますよね。 ぽっ

実は今日書くことは、「恋」に関することです。
初めに断っておいたほうが良いかもしれません。大した内容じゃないよ、と大笑い


小学5,6年生の時に物凄く好きになった女の子がいました。勿論片思いでしたが、だからと言って寂しかったり悲しかったりすることはありませんでした。大げさに言えば、彼女と同じ空間にいられるだけで幸せだったと思います。

彼女は勉強も出来て歌も上手かったので、私も算数と歌だけは頑張って勉強しました。国語とか社会は大嫌いだったので、はじめから諦めていました。その甲斐あってか、いつだったか担任の先生が2度ほど算数のテストで、クラスの皆の前で彼女の名前と共に私の名前も呼ばれ、どちらも満点だったことを聞いた時は、クラスの中で私と彼女だけがハイライトを浴びたような錯覚に陥ったものでした。

音楽は苦手でしたが歌う事は好きだったので、当時に流行った歌謡曲だけでなく、外国の合唱団のレコ-ドを何百回となく聞いて真似したものでした。その甲斐あってか少し音痴であった私の歌は、人前で歌えるほどには上達したようです。
そして無心で臨んだ歌のテストでは、なんと音楽の先生から「A君、上手くなったね」と言われてしまったのです。まだその余韻が残っていた授業後に、思いがけないことが起きました。なんと憧れの彼女が私に近寄ってきて、「A君の歌良かったよ」とお褒めの言葉を頂いたのですぽっ。実は彼女から私に(良い事で)話しかけてくれたのはそれが初めてでした。その時私が何を答えたかなんて、全く記憶にありません。私が何を言ったなんて、恋の告白以外には何の価値もありません。彼女が何を言ったかが大事なのです。
それが6年の3月の卒業と同時に、彼女と別れ別れになる時の私の悲しみは如何なものだったか、容易に想像頂けることと思います。

そうこうして入学した中学で、実は1学期中に気になる女の子ができたのです。
明るく誰とでも(男の子とも)気軽に話しかけてくる子でした。
そして2年になるとまた別の女の子が好きになりました。この子は小学校の同級生で、席が隣同士という事もあり話すことが多くなりました。しかし好事魔多し、彼女は夏休み前に札幌に転校してしまったのです。この時の寂しさ悲しさは、小学校の憧れの彼女との別れとは比較できない程でした。その後の7ヶ月ほどは、私にとっては暗黒の日々でした号泣

そんな私も中三になると、高校受験を真剣に考えざるを得なくなり、女の子にうつつを抜かす暇など無くなってしまいました。誰々は何々高校を受けるらしい、あいつは○○高校だとよ、受かる訳ないだろ、とか周囲が騒がしく落ち着きのなくなっていった頃、なんと私に好きな子ができたのです。それも隣のクラスの子でした。スラッとして可憐で聡明で明るいクラス委員長でした。勿論私の片思いです。
噂では彼女は都立の最難関群を受験するとのことで、凡庸な私には到底いけない高校でしたしょんぼり
彼女はいわゆる高嶺の花で、特に何の取り柄も無かった私は彼女の視線の端にも入っていなかったはずです。まあハッキリ言えば、彼女と話すきっかけなんて全くなかったのです。それでも私は彼女の思いをおかずに、一生懸命勉強しました。学校の授業ではなく、高校受験の特訓勉強です。その甲斐あって私は大学にエスカレ-タ式に行ける私立高校に入学できました。何故私立かというと、受験など2度としたくなかったからです。
入学した高校は男子高校で、当初は女子のいない違和感に戸惑いましたが、校風が何とも自由で校則というものが全くないことに驚きました。
毎日の授業や宿題に忙殺される毎日でしたが、国語の授業で夏目漱石の「こころ」を読んだ時に大いなるショックを受けました。

もし友人と同じ女性を好きになった時、自分はどう行動するだろうか。これについては真剣に考えさせられました。社会人になって似たような状況になった時、この時に考えて決めたことが本当に役立ったものでした。
一学期の最後の国語の授業の時、夏休みの宿題として、その続編を原稿用紙何枚で書いてこい、との無理難題が突き付けられたのです。
夏休みも後半の後半、8月の末に想像力とは無縁の頭で考えている時、何故か中三に好きだった女の子の面影が目に浮かびました。
彼女はどうしているかなぁ。
そんなの分かるはずがありません。
一度そんなことを考えていると、いてもたってもいられなくなって、気が付いたら手紙を書いていたのです。
その時の話は先日の「妄想サーフィン」で書いた通りです。

さて、長い話も終盤になってきました大笑い

ここまで読んでいただいて、この私はどのような少年に思えるでしょうか。
毎年毎年好きな子ができて夢中になる、なんとも落ち着きのない移り気の激しい男の子に思えたのではないでしょうか?
実は私もそう思っていました。それで悩んだこともありました。
それと同時に、「僕は女の子にもてないなぁ」と真剣に考えたのも事実です。
かなり後、大学生になってからある友人にそのことを話したら、彼は私の顔をじろじろと見つめて、
「おまえ、本当に一度も女の子に声を掛けられたことないのか? バスや電車の中とか、新宿やどっかで。まあ告白なんかは無いだろうけどな。」
私は細い目をして遠い過去の記憶の箱をひっくり返していて、そうだ、と遠慮がちに叫びました。
「そういえばあるかも。バスの中で座っている女子高生から、荷物を持ちましょうか、と言われたことがあったな。それは部活の汚れものが入っているから、大丈夫です、汚れていますから、とか言って断ったような…。」
彼は無言でうなずいて先を促します。
「あとスケ-トリンクで、一緒に滑ってもらえませんか、って言われたこともあったな
「そうだろう。その程度は結構あるもんだ。お前の問題は、きっと別のところにあるぞ。好きな子のことばかり考えていて、お前に思いを寄せている子がいるなんて全く考えていないことだ。お前は好きな女の子の後ばかり追って他の子が眼中に入らないので、いつまで経っても相思相愛にならないんだろうな。だからお前は自分はもてないと決めつけているんだ。」
その時私は、この友人の顔をしげしげと見つめていたと思う。このアホな友人が恋愛の達人に思えたから不思議だ。とてつもない馬鹿かと思っていたが、こんなまともなことも言えるんだ、と。

そして彼は、答えは分かっているけど念のため聞いておこう、と言いながら冒頭の事を聞いてきたのです。
そう、聞かれるまでも無いことですが、私は自分が好きだと思う人と一緒にいたいし暮らしたい。当時も今も、私にとってはそれは当然のことのように思えるのですが、そうではないのかな? 
結局、私には「愛されることより、愛すること」の方が似合っている、というかずっと好きなんだ、という事でしょうか。「恋する」ことは誰の迷惑にもなりませんからねウィンク

また中身のない話を長々としてしまいました。お疲れさまでした。


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最終更新日  2023.09.18 06:25:05
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