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21年ドラ1吉野創士選手の記事を見つけたんですが、内容は次の記事のタイトルそのままです。
2年連続で巨人・坂本に弟子入り
ただ、この選手はプロ1年目の昨年は体づくりに専念し、2年目の今季は2軍で6試合出場し5打数無安打でした。つまりプロに入ってからというもの、実戦経験が殆ど無いという、ドラ1というよりは育成で入団した選手のような2年間を過ごしてきました。
実戦経験が殆ど無いにも拘らず、2年連続で巨人の坂本選手の自主トレに合流するというのです。
記事によれば、『昨オフは、主に打撃の技術論をテーマとして取り組んだが、今回は「カウント別の打撃方法を突き詰めたい」と、より実戦的な内容に切り替える。』
という事なんですが、
2軍の試合にさえほとんど出ていない(出させてもらえない)のに(今でも体作りが主なんですかね?)、打撃論とかカウント別の打撃方法とか、何か「 順番
」がおかしくないですか?
ド素人の考え方ではありますが、21年ドラ1選手はプロとしての体ばかりでなく、考え方が全くできていない、あるいはプロ向きではないと感じてしまいます。
このスポ―ツ紙記事が出てから今回自分のブログで書くまでに少し間が空いてしまいましたが、実はその間に パリ-グ6球団の高校生ドラ1選手のプロ2年後の成績
を調べました。
知りたかったのは、プロ2年目で2軍の試合にもろくに出ていないドラ1選手なんているのだろうか、という事です。勿論、怪我や病気などの体調不良になっていないことが前提です。
では、高校生ドラ1選手はどれくらいいるのでしょうか?2016年から2021年までの間に18選手(吉野選手含む)いました。その内訳は投手10人、野手8人です。
投手と野手を混ぜたのでは正確な比較はできないと思うので、野手8人について詳しく見ていきます。
ドラ年 選手 球団 プロ2年後の成績
2017 清宮幸太郎 日本ハム 打率0.204、81試合、250打数51安打、7本塁打、33打点
2017 安田尚憲 ロッテ 1軍出場無し。翌年よりレギュラ-
2018 藤原恭大 ロッテ 打率0.260、26試合、96打数25安打、3本塁打、10打点
2018 太田
椋 オリックス
打率0.259、20試合、54打数14安打、
3本塁打、5打点
2020 井上
朋也
SB
1軍出場無し。翌年は0.263、15試合
2020 渡部健人 西武
1軍出場無し。但し前年に6試合16打席出場済。
2021 吉野創士 楽天
1軍出場無し。2軍では6試合5打数0安打
2021 松川虎生 ロッテ 打率0.188、9試合、16打数3安打 1打点
吉野創士選手に匹敵(!?)するような成績を残しているのは、安田尚憲と井上くらいでしょうか。ただ、その2人とも1軍での実績はありませんが、2軍では相当数の試合に出場していたと考えられます。
つまり、
吉野創士選手の様に2軍でも出られない選手というのは、かなりの異常と考えられます。プロとして1シーズン通して活躍できるだけの体力が無いか、考えが甘いか、技術的に箸にも棒にもかからないのか、どうなのでしょうか。
思い返してみれば、新人自主トレ時の談話で、『体が細いので、体重を8キロほど増やす』と言ったかと思えば、『食が細いので、無理して多く食べるようにしている』とか、プロ野球選手らしからぬ内容だったのでちょっと驚いたのを覚えています。
このままでは、来季の目標は「2軍で1年間試合に出ること」くらいかな。でもそれさえも簡単ではないように思えてきます。何しろ、プロで真面に試合に出たことが無いのですから。
つまり、はじめの「順序が違う」という言葉になるのです。技術云々、成績云々では無く、まず1年間出場できるだけの体力があるか、という事に尽きるのでは?
何とも締まりのない話です。
選手本人の考え方も甘いのでしょうが、どうも楽天のスカウト陣、そして当時の首脳陣の見方考え方こそ本人以上に甘かったのではないかと思わざるを得ません。
最後に、パリ-グ6球団の全高校生ドラフト(育成ドラ含む)の現在位置(どこでプレ‐しているか)を表したのが次の表です。(対象は2016年-2021年ドラフト)
選手数 1軍 1軍<=>2軍 殆ど2軍 引退移籍
楽天 23 2( 8.7%
)
0 15 6
オリックス 30 8( 26.7%
)
2 7 13
ソフトバンク 46 2( 4.3%
)
4 23 17
ロッテ 18 5( 27.8%
)
2 6 5
西武 19 3( 15.8%
)
3 11 2
日本ハム 26 5( 19.2%
)
4 14 3
上の表からは、 高卒ドラフト選手の1軍での活躍度%では、楽天はソフトバンクに次いで低い
のが分かります。楽天の2選手は 内投手
(余裕で合格)と 藤平投手
(ギリギリレベル)です。
参考まで)他球団の1軍定着選手: そうそうたるメンツです。
オリックス 山本由伸、宮城、山下、紅林
など
ロッテ 佐々木朗、安田、藤原
など
西武 平良、今井
など
ソフトバンク 三森
など
日ハム 万波、清宮
など
楽天の高卒ドラフトの育成方法(起用法も含めて)に何か他球団と違いがあるのか、あるいはスカウト陣の選手評価に甘さがあるのかは判断できませんが、近年の若手特に高卒選手の伸び悩みが目立つことから、現行育成システムの再評価も含めて早急に対策を講じることが必要かと思います。
今回は高卒のみの簡単なまとめでしたが、今後は全ドラフト指名選手についてさらに深堀していければ、と考えています。もう少し時間がかかりますが。
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