Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年05月26日
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カテゴリ: 霊魂論
アナーキズムから神智学へ *シュタイナーの「本来的自己」
6:学術からアナーキズムそして神智学-心の変遷2 アナーキストのシュタイナー
 アナーキストとしてのシュタイナーは,ヘルメス主義的人間観・世界観を媒介にして、オカルティズムないし神智学へと参入した。彼にとっての超自然的な力や現象の存在を信じ、それらに権威を認めようとするオカルティズムは、既存の学問を超えて人間の隠された可能性を追究する営みであった。さらに彼は,今まで曖昧であった慣習的な自己と「本来的自己」という区別を明確にする言説を神智学の中に見い出す。つまり,この人間の核としての「本来的自己」は、「修練」という実践によって目覚めるものだとされた。「瞑想」や「集中」の行という実践は、大学の学問としては踏み込めない領域であり、シュタイナーはそこに神智学の意義を見い出した。更にはアナーキズムにおける「抑圧からの解放」というイメージは、隠されてきた叡智や世界観の開示や、主流の自然科学に抑圧されてきた「霊学」の開示として、オカルティズムにおいて再解釈された。 かくして、シュタイナーは,既存の学問や体制から解放を訴える前衛的環境から隠された次元を開示するオルタナティブな「学問」の場であるとともに実践的修練の場でもある神智学協会へと場所を変えた。立ち位置・場所の変化と関連して、抑圧から解放された「自己」に絶対の信頼を置くアナーキズムという言説的戦略が、実践的修練による「高次の自己」への目覚めと隠された次元の開示という神智学ないしオカルティズムへと移行した。この変化のなかに共通するのは,自己に絶対の信頼を置くシュタイナーの態度であり、アナーキズムにおける自己は,神智学において徹底的に強化されたのである。



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最終更新日  2023年05月26日 06時02分33秒
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