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August 11, 2004
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カテゴリ: ミステリ(日本)
柄刀一
祥伝社Non Novel 新書並製
☆☆☆☆◎
 帯のアオリをそのまま書くと「IQは高いけどハートは気弱な名探偵! 遠く離れた二つの"閉ざされた空間"での殺人 そして、財産の在処を示した"暗号パズル"の謎」となっている。著者の代表的シリーズ、初の長編。

 探偵役天地龍之介は、莫大な祖父の遺産を相続したのだが、肝心のそれが借金のカタにあくどい方法で掠め取られそうになっている。すっかり龍之介の世話係になっているその6つ年上の天地光章、龍之介の保母さんに見えなくもない光章のGF(この作品でようやく友人以上恋人未満に昇格!)の長代一美がメイン登場人物。

 彼ら三人がその遺産を返してくれと、詐取した疑いのある人間の行方を探して、彼女(女性なのだ)が秘書をしていた上司の所に直談判に来たところから話が始まる。そして、彼ら三人はここのお家騒動に巻き込まれるのだ。
 各章タイトルが簡単なクロスワードパズルになっている。私でも本に書き込みせずにすぐ回答が分かる程度で、難しくない(^_^)。
 しかし、ミステリとしては、凝ってる…としか言いようがない。アオリの「遠く離れた"閉ざされた空間"での殺人」というのが、二つ並行して起こるので、謎解きも並行して行われる。そして、それが、クロスするのだ。物凄く読み応えがある、というより、読むのに時間がかかる、と言ったほうがいいだろう。複雑な謎解きに、探偵役、龍之介の雑学がいやみでなくちりばめられる。新書の日本のミステリで久しぶりにかなり噛み応えのある作品だった(^_^;)。私のすっかりお手軽になったアタマでは、かなり消化不良気味である。でも、この著者お得意の あの物体 (ネタバレになるのでこれだけしか書けない)がまた出てきた。毎回手を変え品を変え、さまざまなヴァリエーションで出てくるのが面白いというか、流石といおうか(^_^)。著者のサインみたいなもの?






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Last updated  August 12, 2004 01:56:00 AM
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