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November 9, 2004
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テーマ: 本日の1冊(3712)
いとうせいこう文/みうらじゅん絵
角川文庫
☆☆☆☆☆
 この本、以前どこかで「古寺巡礼」や「大和古寺風物誌」なんかと並んで評価されていたのを呼んだ記憶があった。まぁ、他の好奇心もあって読んでみた。

 確かに一見すると、ライトでポップな現代風なのだが、いとう氏の視点、みうら氏の視点どちらも独特で興味深い。↑の2作と対照できるのも納得。
 古寺巡礼では日本から海外へ向けられ、逆に「古寺風物詩」では内省が主だった。この作品では現代社会が強く意識されているように思った。でも、彼ら二人は仏は「ほとけ」と読まず「ブツ」と呼んでいる。あまり古人の信仰に対する尊敬が感じられない(-_-;)。だいたい「阿修羅がいるよ」とポン引きのように言う、とか書かれてるしね。この発言をしたみうら氏の感覚は非常に面白い。「仏(ほとけ)を敬う」という態度では断じてないのだが、不思議と仏(ブツ)に対する愛情と尊重が伝わってくる。宗教性が皆無なだけだ。
 もっともこの二人とも人間の生々しい部分には目を瞑っていたいようではある。みうら氏が「由来物だめ」という言葉でそれを表現していた。それをいうなら、私「由来物」結構好きなのだ。感覚の違いだな。
 いとう氏が小学生の頃作っていた「仏像スクラップブック」が各所に出ているのだが、文章・レトリックは非常に稚拙だが、内容はむしろ大人になった彼らのものより面白いくらいだ。作中にもっと引用しても良かったのに。
 また、行ったことのある古寺もあり、特に当麻寺などこの夏に行ったにも関わらず、彼らが描写しているところと私が印象に残ったところは見事にチガウ(-_-;)。
でも積読が溜まってる…





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Last updated  November 10, 2004 12:42:39 AM
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