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September 7, 2005
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カテゴリ: ミステリ(日本)
北森鴻
講談社 四六上製 図書館で借りた本
☆☆☆☆☆
 三軒茶屋の路地を入ったところにあるビアバー「香菜里屋」の客とマスター工藤氏の間で繰り広げられる日常の謎解きシリーズ。食事処が舞台のせいか、食欲が減退するような陰惨な事件はあまり出てこない。表題作「蛍坂」「猫に恩返し」「雪待人」「双貌」「孤拳」の5作。

 ロジックを組み立てる推理というより、工藤の人間観察をもとにした推理中心。街角の人情話といった感も強い。にしても、出てくる料理とお酒がおいしそうなのだ、特にこの著者のこのシリーズは…。他のグルメを扱った小説を読んでいても、私はどちらかというと、お酒の方に心惹かれることが多いのだが、この著者の作品に関してはレシピが詳しいせいか、料理にもうっとりする。あごだしを知ったのもこの著者の「屋上物語」。隠岐に行き、あごだしを買って帰ろうかと随分逡巡したのだ。と、書いたものの、この作品中一番心惹かれたのは「孤拳」に出てきた焼酎と、全作品に渡って出てくるロックグラスで供されるアルコール度の高いビールだった(爆)結局酒好き。

 ちなみに、このビアバー、蓮丈那智シリーズや冬狐堂シリーズにも出てくる。





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Last updated  September 8, 2005 12:46:23 AM
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