☆☆☆☆☆ かなり豪華な本。The Graphics of Japanese Goldfish,という英題の通り、見開きで金魚の写真、絵、または陶器や絵画に使われた金魚の意匠が掲載されているビジュアル本。しかし、岡本かの子の「金魚繚乱」という中編小説も掲載されている。あの金魚のぷっくりした体型を幼馴染の女性になぞらえて、どーしてここまでできる、というくらい官能的な小説に仕立て上げている。文章も漢語が多く、格調高い。また、巻末には金魚の種類の簡単な解説もあり、金魚好きには良い本だと思う。私も世話が上手くできそうもないので、飼うのはあきらめているが、観賞魚のうちでは金魚がダントツで好き。だが、この本はそうした金魚の本の中では楽しい本だろう。そういえば、買い方指南はなかったので、そちらをお望みの向きには適していないが。