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April 8, 2006
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カテゴリ: ミステリ(海外)
死者を起こせ

創元推理文庫
☆☆☆☆☆
 かなり読了に時間がかかった(爆)が、なかなか良質のフレンチミステリ♪ 最初半分はかなり退屈だったが、後半から二転三転して、面白かった。
 高学歴・失業中の先史時代・中世・第一次世界大戦が専門の歴史学者3人、通称は福音書著者にちなみ、マタイ=マティアス、マルコ=マルク、ルカ=リュシアンと同居したマルクの叔父に呼ばれる、がその隣の家に住む元オペラのプリマドンナにマルクが持ち込まれた相談ごとに乗るうちに、そのプリマドンナが行方不明になり~というストーリー。読者をミスリードしたり、実にたくみな小説。
 フランスではかなり人気の著者だそうだが、この小説も事件の謎だけでなく、福音書著者達の設定の巧みさが面白い。彼らが住む館は一階が共同スペース、二階マティアス、三階マルク、四階リュシアン、天井裏ヴァンドスレールとなっていて、それぞれが謎解きを専門とする時代順になっているらしい(^_^;)。また、3聖人(?)の性格も寒さに強く服を着るのが嫌いなマティアス、黒尽くめでアクセサリー好きのマルコ、ネクタイを締め、理屈っぽく、専門とする分野の資料が見つかると回りが目に入らなくなるリュシアンと専門の時代と個性が上手い具合に事件解決とも繋がっていく。
 また、日常の小さな謎が大きな謎に繋がっていき、いったん縺れまくった挙句、見事にこごなった結び目がほどけていくように解かれていくのが見事。続編が出ないかな。

 余談だが、私もこれを読んでいて、中世が好きなせいもあるが、私の感性も中世で止まっているかもしれない、と思い込みかけた(苦笑)





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Last updated  April 9, 2006 01:05:29 PM
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