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June 23, 2008
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カテゴリ: 海外の小説
ミヒャエル・エンデ 佐藤真理子・子安美知子訳
朝日新聞社 A5上製
☆☆☆☆☆◎
 「モモ」とか「ネバーエンディングストーリー」の著者が書いたオペラのための台本。
 中世を舞台にしているので、近所の図書館で借りて読んだ。日本でもあまりネズミは良いイメージをもたれないが、ペストの恐怖からか、ドイツのこの作品ではかなり汚らわしい存在としてネズミが登場する。私は子供向きのストーリーしか知らず、グリム童話をちゃんと読んだことがないのだが、ストーリーの結構大きな枝に「悪魔崇拝と異端」「手の怪我」などというのがあるような気がする。
 登場人物の設定も面白い。ハーメルンの街の有力者の妻と娘。巻末の解説を読むまで気付かなかったが、一読しただけでは、清純で純真に思えるこの娘も結構アタマが緩い。そして、笛吹き男は口をきけず?、きかず?、全て笛の音で表現するのだ。この笛で全てを表現するって面白い設定だと思う。ナレーター的な役割を果たすのは、足萎えの少女を背負った盲目の少年。彼らは笛吹きについていくが、最後のところでカルヴァリー山(ゴルゴダの別名だそうな)が割れて火を噴き、子供達が皆その中に入るのに、遅れてしまい、その場に残って、子供達の身に起こったことを伝える役目を負う。
 「ハーメルンの笛吹き」は中学生の頃読んだ、山田ミネコさんのパトロールシリーズの中にもこれを下敷きにした話があって、それも名作漫画なのだが、その中でもやはり「悪魔崇拝」と「手の怪我」というモチーフが出てくる。この手の怪我は多分スティグマと関係あるのかなあ?何も知らないので、ただのあてずっぽうだが。ドイツの文化や歴史、民俗学に詳しければ詳しいほど楽しめそうな本だ。こんどきちんとグリム童話で読んでみようかな。あと、阿部謹也さんの著作も。それにCDかDVDも探してみよっと。





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Last updated  June 25, 2008 02:17:04 AM
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