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September 11, 2008
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カテゴリ: ミステリ(日本)

慟哭
貫井徳郎
創元推理文庫
☆☆☆☆☆

これも感想を書く途中でネタバレになりかねない箇所は全て背景と同色の文字色にしてありますが、それでも、勘のいい方は気付くかもしれませんので、あしからず。

 幼女連続殺人事件に新興宗教。文庫判初版が1999年、単行本は1993年くらいだと思われる。幼女連続殺人事件がちょうど巷間を賑わせた少し後くらいだ。執筆していた時が丁度その直後くらいなのかもしれないし、違うかもしれない。そして、日本が大騒ぎになった新興宗教の事件はこれより少し後くらいだろうか。
著者の仕掛けた大きな著述トリックが全編を支配しており、私はそれに(いつものように)見事に引っ掛かったが、これはかなり本格ミステリにスレた読者じゃないと気付かないんじゃないかと思う。 ただ、著者の仕掛けはきっちり事前に読者にオープンにされているが、私がその仕掛けを後で思い出せるくらいだった。もしかしたら、勘のいい読者はその時点で気付くかも。
 孤高の捜査1課長と捜1の刑事丘本、ジャーナリストの須藤あたりがいい味出している。また、警察の捜査場面と新興宗教へのめりこんでいく男の様子が並行して描かれるが、どちらも現実味がある。もう初版が出版されてから15年くらい経ち、パソコンや携帯電話もこの作中の時代の後、爆発に普及しているが、そんな世情の変化も気にならなかった。

 この著者の明治時代を描いたミステリに一番興味があったのだが、行き着けの図書館全てになく、目に付いた本を借りてきたのだが、これは検索して取り寄せて気になっていた本も読もう。





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Last updated  September 16, 2008 12:39:29 AM
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