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December 18, 2008
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カテゴリ: ミステリ(日本)
吉岡道夫
光文社 カッパノベルズ
☆☆☆☆☆
 ↓に書いた「古代四国王朝の謎」より2年前に書かれた作品。1992年初版。これも(古代史が専門じゃなくて)文化人類学を専攻した叶雅之が探偵役。
 もとから東大寺のお水取りと若狭のお水送りに少し興味があったので、面白い内容だと思ったが、意外と古代の謎の方はあっさりしていた。本当はこのあたりの出自と思われる継体天皇まで話を広げて欲しかったかもね。それに並行して出てくる現代のミステリの方は叶の友人が込み入った理由で大学を辞め、さらに行方不明になって殺人事件の参考人にされて叶とも馴染みの捜査一課の刑事に捜索されるというところから始まる。そしてそこに長い間対立してきた旧家2家が巻き込まれるのだ。まあ、そのあたりはミステリのテンプレートというところだ。
 だが、この小説、若狭、小浜のお水送りと奈良のお水取りの描写もある。平日に旅行するなら奈良の修ニ会(これの中で毎年3月12日に行われるのがお水取り)を見に行きたいとおもっているので、読んでいて旅行情緒も味わえて楽しかった。また、小浜も某国の新大統領と同じ名前で話題になっているところだし、「海のある奈良」という通称も好きだ。(これ同名のタイトルで有栖川有栖氏の小説にあるけど)また、小浜は井沢元彦氏が最も好きな場所と書いていたと思う。こちらも行きたいと思っているので、列車の接続の描写などとても興味深かった。まあ、今から16年前の作品だから状況が多少変わっているだろうけど。
 この著者の作品は歴史を扱ったミステリがあと1冊くらい、他にも叶雅之を探偵役のミステリがあるようだ。歴史ネタに限らず、他も面白そうだ。





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Last updated  December 18, 2008 12:06:53 PM
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