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December 26, 2009
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カテゴリ: ミステリ(海外)

教会の悪魔
ポール・ドハティ 和爾桃子訳
ハヤカワポケットミステリ 185x107 B6判変形?並製 三方色づけあり(黄色)
☆☆☆☆◎
 13世紀末、中世のイギリス、エドワード一世治下のロンドンが舞台。王座裁判所書記官でかつて王の命を白兵戦中に救ったことのあるヒュー・コーベットは市内の教会で起こった自殺事件の調査を命じられる。この自殺を王に対する謀反の動きの一端ではないかと疑ったエドワード一世本人と大法官ロバート・バーネルの命による。コーベットはすぐに自殺ではなく他殺と見抜くが謀反グループの尻尾を捕まえることができず、結局命まで狙われることになり、ロンドン塔に保護されたりする…。
 大好きな中世の話なので喜んで読み始めたのだが、実は当時のイギリス政治史を知らないため、時々前後関係が分からなくなった。また、この時代、王宮ではフランス語が用いられ、庶民は英語だったようだ。 最後の方で王が「嫌味なほど達者な」ロンドン訛り(多分後のコックニー)で話しかける場面がある 修道士カドフェルの時代よりも確か100年位後であり、カドフェルの作中ちょっと出てくるノルマン人との戦争が終わった時代だと思うがよく分からない…。どちらかというとファンタジックな中世というより不潔で暗黒の中世という場面描写で、やっぱり悪臭の匂いの描写や不潔な家屋の描写は食事中読まなくて良かったという感じだ。
 原書はもう何冊も出ているシリーズだそうだが、邦訳はこれだけ。また、この著者は別名義でもたくさん歴史シリーズを出しているだけでなく、学術書も多数らしい。このシリーズも徐々に訳していって欲しいなぁ…。このちょっと影と過去のありそうなコーベットと押し込みと盗みを3度やって絞首刑になるところをコーベットの助手ということで赦免された元死刑囚で女好きのレイナルフのコンビがどうなるのか面白そうだ。





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Last updated  December 27, 2009 02:32:39 AM
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