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December 31, 2009
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カテゴリ: ミステリ(海外)

白薔薇と鎖
ポール・ドハティ
ハヤカワポケットミステリ 1785 185x107 B6判変形?並製 三方色づけあり(黄色)
☆☆☆☆☆◎
 図書館で↓の「教会の悪魔」を借りに行って見つけ、一緒に借りてきた。
 こちらは16世紀が舞台。きっとイギリスの歴史に詳しい人にはおなじみの、ヘンリー八世やエリザベス一世、シェークスピアなどが名前だけにしろたくさん出てくる。(私はこのあたりのイギリス史が込み入っている、ということしかシラナイ)まあ、どのみち描写は汚いし、臭そうなんだよね、いろいろ…。この本はシリーズの第一作目。90歳を越えたロジャーが若い頃の冒険を口述するという設定で話が進む。
 この本は、枢機卿の甥のベンジャミン・ドーンビーとその従者で主人公のロジャー・シャロットが関わった連続殺人事件を推理していく話だ。ベンジャミンが20歳、ロジャーが18歳と二人とも若い。かなりストーリーは入り組んでいて、秘密結社や暗号などもストーリーに関わってくる。多分、ヘンリー八世からエリザベス一世までの英国史裏話みたいなシリーズになっているんじゃないかと思うが、残念ながら邦訳はシリーズ第一作目のこの本だけ。本国では何冊か出ているが、2000年代になって出ていない。だが、この本の原書を読む勇気はない。(読了までに何ヶ月かかることか…)
 ロジャーは香具師みたいな男で、憎めない小悪党、ベンジャミンは品行方正な優等生タイプだが、内に暗い感情をもっていないわけではない。このコンビのやりとりが読んでいて実に楽しい。口述している90歳のロジャーがもう鬼籍に入っているベンジャミンをけなしつつも「会いたい」とこぼしているのがいい。込み入った時代の話だが、色々な場所に二人が赴き、その風俗描写や、この二人のやりとりに結構救われて、前に読んだ「教会の悪魔」より読みやすく感じた。また、登場人物も実在した人物を上手く利用して、キャラクターに厚みがあるように思う。
 こっちのシリーズも邦訳が出て欲しいなあ…。気長にまとう。

 この本を読んでいたら、タイトルが「アブない」と言われた。そうかなぁ…?ブックカバーなしで外で随分読んでしまったんだけど。





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Last updated  January 1, 2010 01:15:18 AM
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