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March 8, 2010
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テーマ: 本日の1冊(3712)
カテゴリ: 日本の小説

七つの死者の囁き
有栖川有栖、道尾秀介、石田衣良、鈴木光司、吉来駿作、小路幸也、恒川光太郎
新潮文庫
☆☆☆☆☆
 一人一作の死者というより、幽霊にまつわる短編集。怪談とは違って、短編小説という形態をとっているので、内容は怖い話の淡々とした描写と直接的・現実的な怖さではなく、一話一話の読後感はもっと洗練されている。ただ、その分「お話」という感じがあるにはあるけれど。私が特に好きなのは、最後の恒川光太郎氏の「夕闇地蔵」。この短編は大正時代あたりに舞台を設定し、山間の鄙びた村の中にある「闇」や「不気味さ」がいい。ストーリーの展開も好きだ。次は石田衣良氏の「話し石」だろうか。これは全編の中でも短く、星進一氏のショートショートに想を得た作品だ。実は、冒頭に名前のある有栖川有栖氏の小説があり、これが彼の看板シリーズのキャラが出てくるのでは、と期待して買ったのだが残念ながら違った。が、次の道尾秀介氏の短編には彼のレギュラー探偵とその仲間が登場する。
 一人で長時間読むのは内容的にあまりオススメできないが、つい思い出して怖いというほどでもない。割と手軽にちょっと怖い雰囲気が味わえる。





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Last updated  March 8, 2010 11:22:47 AM
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