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March 28, 2010
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陋巷に在り(3)

陋巷に在り(4)

陋巷に在り(5(妨の巻))
酒見賢一
新潮文庫
 長いので3~5巻まとめて。3巻:媚の巻、4巻:徒の巻、5巻:妨の巻。
 さすがに、読むのが大変だった。とにかく中国物だけに漢字がややこしいし、人物も多い。しかも名だの字だのあって誰が誰やら…。
 魯の国の重臣である孔子の政策、彼に絡む少正卯の思惑、そして彼の配下(?)らしき悪悦と子蓉の兄妹。そして、陋巷に在ってのほほん(?)と暮らしているらしき顔回と彼に思いを寄せているいたずら娘の女予(よ:機種依存文字なので二字に分ける)。さらに孔子の弟子に呪術師というかファンタジー世界でいう魔術師の村である尼丘山の顔姓を名乗る顔儒たちと他の儒たち。
 この3巻のストーリーは少正卯が孔子一門に干渉を加えてくる。子蓉の「媚」の術、悪悦や少正卯の「話術」。さらに孔子の側についた顔儒たちにも少正卯一派の攻撃は加えられる。が、少正卯と悪悦、子蓉の三人、協力関係などなく、三人で好き勝手やっているだけだ。その中でも子蓉の悪女っぷりが凄い。そして、顔回に執着して返り討ちにあってしまって、それが女予を巻き込んで、またストーリーをややこしくしていく。
 が、この3つの巻、主人公じゃないかと思っていた顔回の出番がほとんどない。代わりに孔子が城攻めをする模様だの魯の場内での民衆の暴動だの、血なまぐさい戦いだのせわしないことこのうえない。さらに師とも親とも言える人物が殺されたことにより、顔回の守り役、五六は自分の身の上に疑問を持ち始める。
 随分前にいくつかこの著者の作品は読んでいたのだが、この作品、かなりダークで色っぽい話も多い。とはいえ、文章が相当にカタいのであまり色気がないけど。
 まあ、とにかく、全13巻読破を心に決めているのだが、やっぱり主人公が沢山出てきてほしいなぁ。





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Last updated  March 28, 2010 11:31:43 PM
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