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March 30, 2010
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カテゴリ: ミステリ(日本)

ダブル
永井するみ
双葉文庫
☆☆☆☆
 初めて読んだ著者。週刊誌の記者、多恵は交通事故で死んだ女性の取材を行ううちに、痴漢容疑をかけられた直後に階段から転落死した会社員とその死んだ女性それぞれの持ち物らしきものを持っている妊婦乃々香と知り合う。彼氏はいるものの仕事に熱心な多恵と専業主婦で子供が生まれるのを待ちながら暇な乃々香は意気投合するが、多恵は乃々香が交通事故で死んだ女性と転落死した会社員との関係を疑う…。
 著者が「女が女を追う話を書きたかった」という作品。確かにその通り。ただ、どちらの女もあまり読んでいて好みのタイプではないし、展開も意外ではあるが、ちょっと現実味というか読者への説得力に欠けるような気も。唯一好みだったのは、容姿ゆえに交通事故死を大きく扱われてしまった女性だろうか。彼女と彼女が付き合っていた男の話はハタ迷惑な二人ではあるが、きっとそれなりに幸せだったんだろうな、と思わせてくれる。
 メインの登場人物があまり好みではないが、一見ハタ迷惑だったり、鬱陶しかったりする人物が身近な人々にとっては…というところがいいかも。人間は多面的だと思ってしまう作品だった。
 また、私が通勤に使っている地下鉄東西線の沿線の駅が頻繁に登場するので、読んでいて面白かった。ただ残念なことに私はあまりこの駅には頻繁に行かないが…。





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Last updated  April 1, 2010 01:46:29 AM
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