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April 5, 2010
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酒見賢一
新潮文庫
☆☆☆☆○
 この3巻で、孔子の費城を巡る攻防と魯城の民衆が引き起こした暴動、そして、子蓉の呪い(字が機種依存文字なのでこっちの言葉に言い換える)により、暴動の中心人物となった挙句、衰弱した女予が尼丘山で医である医げい(げいの字も機種依存文字だろう…もう探す気力もない)治療を受け、そのために顔回が九泉(=黄泉)に行くというストーリー。八巻末には南伸坊さんによる雑誌掲載時の口絵がある。
 とにかく、説明の部分が長くて難しい。7巻からは活字が大きくなったので少し読むのが楽になったけど。ストーリーが語られる場面は割りと読みやすいのだが、そこはあっという間に読めてしまうので、ひたすら説明部分を読んでいくことになる。これがもう少し読みやすいといいのだが、そうはいかないかな…。特に孔子が政略を行っている場面の読みにくいこと。顔回が出てくると正直ほっとする。それでも、結構話はややこしいのだが。とはいえ、つい顔回を気にかける女性陣が面白い。宿敵ともいえる子蓉にいたっては、顔回が自分に靡かないため、却って惹かれつつ、あまりにつれないので、「受けもの」などと罵るし、気の荒い女神祝融も厳母というか烈母というか猛母のように、九泉で危なっかしい顔回の面倒見てるし…。それにしても子蓉の罵り方には、孔子の存在と描写の仕方もあいまって、ちょっと違う本を読んでいる気分になったなあ…。まあ、このあたりで、何とか久しぶりに内容の固いこの本を頑張って全巻読破しようという気力を保たせてくれることになった。
 にしても漢文の時間の論語の中の孔子とはイメージが違いすぎるって。あと、史実では夭逝している顔回の今後が気になるのだ。





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Last updated  April 7, 2010 01:20:28 PM
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