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April 30, 2010
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カテゴリ: ミステリ(海外)

森本警部と有名な備前焼作家
ティモシー・ヘミオン著 インスペクターM翻訳集団訳
吉備人出版 四六変形(188x118)並製
☆☆☆☆☆
 著者はアメリカ在住のイギリス人数学者。岡山県警の警部を主人公にしたミステリシリーズでこの作品は第三作目だそうだ。設定があまりに面白いので図書館でみつけて借りてきた。
 冒頭は備前焼作家の人間国宝が亡くなり、その葬儀の場面から始まる。直後、彼の孫息子二人が死体で発見されることで、事件が始まる。この孫息子二人は工房を別々に構えていがみ合っており、それは二人の祖父の生前の悩みの種でもあった。捜査にあたる森本警部はパートナーの若い女性刑事、鈴木刑事とともに丁寧に孫息子二人の死までの行動を調査していく。
 手法は正統的な警察ミステリだと思う。森本警部と鈴木刑事の捜査で祖父とその備前焼に関する秘伝を相続する孫息子二人を巡る人間模様を明らかにしていき、さらにそこに日本の風物を巧みに織り込んでいる。無論、日本人の手になる日本の警察小説を読みなれていると警察組織や管理職の描写で??というところもあるし、この場面でこの行動は欧米のものであって、日本じゃない、というのもあるが、まあそれはご愛嬌ですむと思う。(映画のラストサムライと同じようなもんだ)それに、小説の最後の終わり方も洒落ている。ただ、気になるのは訳文。かなり直訳的で、英語ではこんな風に言うだろうけど日本人の実際の会話でこーゆー言い方はしない、というのが多い。そして、これが結構読みにくさに繋がっているように感じる。正直、もうちょっと意訳したり、日本語の慣用的な言い方に置き換えてもよかったんじゃないかと思う。

keibuphoto






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Last updated  May 1, 2010 12:24:15 PM
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