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May 7, 2010
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カテゴリ: 海外の小説
【中古】【古本】七百年の薔薇 上/ルイス・ガネット
【中古】【古本】七百年の薔薇 下/ルイス・ガネット
ルイス・ガネット作 北見隆装幀
早川書房 四六上製 別扉あり
☆☆☆☆☆
 カリフォルニアに住む16歳の少年、トランス・スプーアのもとに、離婚後別に住み、音信不通だった父から手紙が届く。その内容はトランスは700年にわたる歴史のある家の後継者であり、この家系は呪われていて、代々の当主は嫡子をもうけたあと、50歳にならず気が狂って死ぬ……という常軌を逸した内容だった。トランスはその父の住む館にやってくる。そこは崖の上に建つ豪奢な屋敷で、007もかくやというハイテクグッズの数々が仕込まれている。これは全て、父マルコムが息子トランスを観察するためのものだ。さらにこの屋敷には12頭の赤い目の大型犬、薔薇の花もある。父マルコムはそこにマッチョな従僕ピップとともに住んでいるのだ。
 これの条件だけでもかなりゴシック小説というか、耽美な雰囲気が漂うが、トランスはゲイ。しかもこの700年にわたるスプーア家の呪いにも呪われて ゆがんだ男性同士の愛と執着 が底にあるのだから……。本当に、もっと文章が感情的・感覚的なら日本の女性向けかと思うところだ。ただ、恋愛を描写するよりも、700年にわたる呪いとはどんなものであったのかに描写が費やされているので、恋愛小説ではない。それに、色々設定も超能力者が出てきたり、型破りなハイスクールの授業があったりして、新鮮に感じた。ただ終わりかたが結構あっけらかんと片付きすぎたような気がしないでもないかな。
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 ちなみにこんなブックデザイン。表紙4側カバー絵は上巻・下巻共通だ。この本のカバー絵を撮る時にやっと気づいたのだが、表紙1側のカバー絵は上下巻で一枚の絵を二つに分けて使っていたようだ。このカバーからもこの本の耽美な雰囲気が良く出ていると思う。やっぱりカバー絵は前に今邑彩の作品でいいなと思った北見隆さんだった。





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Last updated  May 8, 2010 01:16:35 AM
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