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June 28, 2010
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風車祭(カジマヤー)

風車祭(カジマヤー)

価格:2,600円(税込、送料別)



文藝春秋 四六上製
 銀座の沖縄専門店で見かけ、(図書館で借りて)読んでみた。530ページ本文2段組の大作。なので、1週間くらいかけて読むつもりでいたら、2日で読んでしまった……。
 内容は、軽妙な文章で、石垣島版「いじわるばあさん」に幽霊の美女と島の高校生の話に島を襲う天変地異が混じる。また、マブイだのユタだの、どこまでが現実でどこからが誇張かなーという沖縄の雰囲気が楽しめる。長寿の人が多いので有名な沖縄だが、この石垣島版いじわるばあさん、いやいじわるオバァ仲村渠(なかんだかり)フジは御年95歳。来年には数え97歳の祝い、カジマヤー(風車祭)を祝ってもらうのをず~っと楽しみにしている。このフジオバァの家には50年前に出戻ってきた娘トミ(80歳)についこの間亭主と離婚してきた孫娘ハツ(62歳)と同居している。ちなみにこの孫娘ハツにも 娘の美津子(45歳)と彼女の娘優子(20歳)がいて、優子のお腹にも…という という状態だ。このいじわるばあさんの家系が図太く続くと思うとちょっと空恐ろしい。とはいえ、いじわるオバァはフジオバァだけだ。あとはまあ、それなりに普通である。登場人物はそれ以外にも6本足の雌豚ギーギー、医者の娘の睦子と郁子姉妹、島の高校生武志の友達宏行、そして、18歳でお嫁に行くとき、途中で駕籠から降りて用足しをしようとして、そのまま石になり、さらにその3年後、大津波でその石の体がなくなってマブイ(魂)だけになって現代まできてしまった、1750年生まれの娘ピシャーマなどなどである。長いだけに他の登場人物も個性的、さらに季節ごとの島の年中行事なども織り込まれているし、さらに方言も沢山使われていて、読みながらディープな島の観光を楽しんでいる気分になれる。沖縄を舞台にした好みの小説を探していたのだが、やっと見つけられた。





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Last updated  June 28, 2010 02:21:45 PM
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