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August 17, 2010
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カテゴリ: ミステリ(日本)
鮎川哲也編
講談社文庫
☆☆☆☆☆
 昭和61年第1刷発行。かなーり古い本で、商品情報には引っかからなかった。確か友人に借りっぱなしになってる本なんだよねー。。。収録作品は全て短編といっていいだろうが、(一つだけ長めなのがある)「彼は誰を殺したか」(浜尾四郎)「深夜の音楽葬」(妹尾アキ夫)「死の協和音」(北 洋)「悪魔の顫音(せんおん、ルビはトリル)」(氷川瓏)「アヴェ・マリヤ」(椿八郎)「ワルドシュタインの呪い」(丘美丈二郎)「G線上のアリア」(村上信彦)「黒い木の葉」(多岐川恭)「逝ける王女のための」(笹沢佐保)「灰色の楽章」(山村直樹)「わらべは見たり」(鮎川哲也)「バイエルの八番」(戸板康二)「ニ長調のアリバイ」(天城一)の全13編。編者の鮎川氏がクラシック愛好家だったそうで、タイトルからも分かるように全てクラシック音楽にちなんだもの。古い本だけあって、各小説の初出も古く、昭和5年の「彼は誰を殺したか」から昭和48年までが「バイエルの八番」までで巻末の「ニ長調のアリバイ」は書き下ろし。作品は全て初出の早い順に並んでいる。なので、描写もかなり古風。「マーラーの交響曲って素的ね。何だかむずかしくって分からないけれど」などとなんだかなーな台詞もあるが…。またネタ的に今はもう差別問題などで使えなさそうなものもある。それでも、どれも昨今のナンチャッテなクラシックの扱い方ではなく、著者にそれなりの蓄積や愛着があっての描写なので、読み応えがある。 ただ、歌曲の歌詞の作品はタイトルみた途端にネタの想像がついて、挙句、それがそのままだったけど。 今読んでも結構ペダンティックな感じがするが、これ、初出当時はかなりクラシックに大してマニアックな作品だったんじゃないかと思う。何にせよ、一部?なところもないではなかったし、巻末にある解説でもベートーベンとなっているのを作品の内容からブラームスと勘違いしているっぽいところもあるのだが、内容はとても充実して面白かった。特に最初の方の小説が短いが読み応えがあった。





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Last updated  August 18, 2010 12:17:24 AM
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