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September 15, 2010
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テーマ: 本日の1冊(3712)
カテゴリ: 歴史・地誌・旅行

ニッポン聖地案内
松岡絵里
情報センター出版局 A5並製カバーなし、帯あり
☆☆☆◎
 本文オールカラーでありながら、一部、茶色の文字色一色のページもある、結構贅沢なブックデザインの本。新婚旅行で世界中を回った著者が日本のパワースポットとか聖地とか呼ばれる場所を旅した本で、富士山、宮島、恐山、戸隠、高千穂、阿蘇、久高島と斎場御嶽などメジャーなスポットが取り上げられている。
 今まで、博覧強記の大作家、ライフワークとしてコツコツと取材に取り組んだ歴史小説家、その道の人間国宝クラスの大家、碩学の学者などが書いた旅行記ばかり読んでいたので、自分と年齢の近い著者の旅行記ははじめて?くらいだ。自分が行ったことのない場所の感想などを読んでいると、大体自分もそんな風に感じるんだろうなあと思いつつ読んだ。が、ちょ~っと編集・校正ミスと著者の言葉の誤用が気になった箇所もある。フォトタイトル「源寺山」そのすぐ下のキャプションで「源氏山」はさすがにみっともないぞ。これは編集・校正の問題。それに個人名を挙げて「垂涎」という表現はいかがなものか。垂涎ってヨダレをたらすって意味だぞ。失礼じゃないの?個人名だって、明らかにこの著者より年齢もキャリアも上の人だぞ。私はこの著者の名前は知らなかったが、著者が「垂涎」として名前を挙げていた人の1人は知ってたし。また、聖山の草木を採ってはならぬ、採った者は死罪に処す、とした戦国武将のことを「アヴァンギャルド」って……アヴァンギャルド=前衛(芸術)→「過激」の連想からきた、明らかな誤用だろう。過激=「ラジカル」とすべきところじゃないのか?著者の略歴をちょっと見たが、編集やってたってホント?という感じだ。あと、「30代女子」という言葉の多用もなんだかなー。私は全く当てはまらないからいいのだが、これを恥ずかしげもなく使うのも首を傾げてしまう。ゆとりちゃんかなと思って年齢を見てみたらギリギリちょっと上の年齢みたいだし。偏見かもしれないが、バックパッカーの人が書く世界旅行の本のノリで日本の旅行記書いたらこうなるのかもしれない。
 親しみやすくて、一つ一つのスポットがコンパクトにまとまっているといえばそうなのだが、広く(ごく)浅くという表現も可能。博識な人々が書いたら、おそらくこの何倍にもなる内容だとは思う。内容自体は好きなのだが、もう少しコトバを考えてくれよ……という感想を持った本だった。まあ、でも自分も旅行して抱く感想もこの人と大差ないんだけどね。でも少なくとも個人名を挙げて「垂涎」なんて書かないぞ。





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Last updated  September 15, 2010 11:07:47 PM
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