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June 19, 2011
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カテゴリ: 日本の小説

【送料無料】カンナ(天満の葬列)
高田崇史
講談社のベルス
☆☆☆☆☆
 シリーズ最新作。ようやく図書館で予約の順番が回ってきた。今回のテーマは菅原道真。日本最大の怨霊の一人みたいなことを言われているが、案外、本人は怨霊になどなるほど都の殿上人たちに恨みなどなかったのではないか、ということは何となく想像がつく。彼が怨霊認定(?)されたのは、死後結構経ってからだったというのは初めて知った。おそらく藤原氏が彼の業績も自分たちのものにしてしまったのではないか、という視点はこの人にも適用できるのか……。藤原氏の業績詐取&搾取はこの本ではしょっちゅう出てくるし、これを蘇我氏に適用しているのが、この本の面白いところ、というかテーマだと思う。
 シリーズのここにきて、ストーリーは大詰めになったようだ。忍者同士の戦いも闇にまぎれているが、緊迫感がある。 私が毎回活躍を楽しみにしている忍者犬のほうろくも毒にやられてしまう。しかし、この著者の別シリーズの主人公である毒草師の御名形史紋が(都合よく)通りかかって何とか解毒には成功する。 それに、私はこの設定、ラノベみたいで好きではないが、思わぬ黒幕の一人の正体も明かされる。この人の小説、扱っている素材はマニアックだし言及されていることも結構深いのだが、どうも人物の設定がラノベのようで時々興をそがれる。でも素材はとても好み。何だかんだで次のテーマとストーリーの展開が楽しみなのだった。





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Last updated  June 20, 2011 01:52:33 AM
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