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December 23, 2011
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カテゴリ: ミステリ(日本)

【送料無料】紅雲町ものがたり
吉永南央
文藝春秋 四六上製
☆☆☆☆☆
 短編集。最初の短編「紅雲町のお草」が著者のデビュー作らしい。文庫化にあたってタイトルがこの本の最後の短編「萩を揺らす雨」に変更されている。
 この本の続巻「いつの日か…」から読んだのだが、殆ど不自由は感じなかった。丘陵(山腹だと思っていたけど)の上に観音像の見える町で暮らす、75歳のおばあさん、杉浦草が主人公。この丘陵に観音像の見える町、そして市庁舎の描写や片側2車線の橋から観音像を望むといった描写から群馬県高崎市がモデルの一つじゃないかと思う。
 ミステリ色が一番強いのは最初の「紅雲町のお草」。でも日常の謎解きという雰囲気は全部の作品がそうだ。私は後半三つの「0と1の間」「悪い男」「萩を揺らす雨」が好き。また、このお草おばあちゃんが、自分と友人たちに忍び寄る老いに気を重くしながらも、しゃんとして、また昔の苦労からかどこか飄々としたところがあるのが好き。ミス・マープルとはまたちょっと違ったおばあちゃんだ。
 このお草さんの経営する小蔵屋でコーヒーを飲みながら本を読んで長居してみたいけど、扱ってる和食器は高そうで手が出ないだろうな。





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Last updated  December 24, 2011 12:18:13 AM
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