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February 1, 2012
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カテゴリ: 日本の小説

【送料無料】特殊防諜班聖域炎上
今野敏
講談社文庫
☆☆☆☆☆
 シリーズ第六作目。次巻で最終巻となる。20年前に大陸書房から別名で出版されていた。
 20年前からは随分技術の進歩が進んでいるが、不思議とこの小説は面白い。この巻でも冒頭では未明の赤坂のあたりはまだ酔漢が出没している(当時は「24時間戦えますか」のバブル期だが今はもっと寂しいに違いない)し、携帯電話もPCも普及していない時代だ。だから、最新鋭として出てくる戦闘機にしたって、もう今となってはきっと普及しているか時代遅れになっているかだろうが、やっぱり、この巻の白眉、空中戦は読みごたえがあった。でも、確か同時期に書かれたやっぱりスパイもののマンガで、上司がハリアを分捕って拉致された新米の部下を助けにいく場面があったけど、あれも、ハリアーの滑走路が短くて済むジェット機という特性を書きたかったからだったんだろうな。あとは、やっぱり登場人物の会話がぶっきらぼうなのに、妙にユーモラスな時があって好きだ。特に主人公の真田と彼の上司早乙女との会話は淡々とした漫才のようで、時点が真田と彼の協力者でイスラエルの諜報部員ザミルとの会話だろうか。あと、女子高生芳賀恵理との会話も結構楽しい。
 今回は戦闘機同士の空中戦の描写も面白かったが、山の民と呼ばれる山の中を漂泊して暮らしてきた人々のさまざまな技の描写も毎回面白い。ほとんどは戦いの場面なので、ちょっと残酷な時もあるが……。
 巻末の解説によると、この巻で結構存在感を出していたハリアーのパイロットや一巻で私が印象に残ったいかにもアメリカ人な武器商人も次巻ではまた顔を出すようなので楽しみだ。
 この本でもネタにしている、ユダヤの失われた支族が日本に来ていたという俗説は、どういう結末になるんだろう?





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Last updated  February 1, 2012 04:57:29 PM
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