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March 25, 2012
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カテゴリ: 日本の小説

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北方謙三
角川文庫
☆☆☆☆
 ブラディ・ドールシリーズ第三作目と第四作目。
 第三作目の主人公はフロリダで妻を殺され、11歳の娘と悪友(?)の土崎とともに復讐心を胸にN市にやってきた秋山という男。土崎はフロリダで漁師をやっていて、操船がうまい。そして、いくら向こうで暮らしていたからとはいえ、秋山は銃の扱いが結構うまい。これが、疑惑付きの土地を手に入れるが、それで、川中との関係を疑われる。が、この男川中やその周囲の男達とウマが合い、結局川中の仲間の一人になっていく。まあ、このあたりは想像がついていたことだ。また、川中が町外れにある飲み屋レナを任せている菜摘がいい味を出している。前二作の女性陣に比べたら結構マトモな人だが、運転のウマさがかっこいい。ただ、秋山の娘、この本では11歳の安見がちょっとおしゃますぎ。11歳でここまでませてないと思うぞ。
 第四作目。 第一作目で親代わりだった神崎と兄を殺された内田悦子が名前を変えた 玲子が登場する。この巻では前巻の大体2年後に当たるらしく、安見が中学生になって登場し、第二巻の主人公で川中・藤木・秋山・土崎など他のおじさんたちからは若い衆扱いの坂井が案の定安見にいいようにあしらわれている。主人公は58歳の画家遠山。結構有名な画家らしく、絵は高くて手が出ないという台詞が何度か出てくる。でもこのおじさんがかっこいい。画家なんていうヤワそうは職業に似合わず、惚れた若い女のために命を張るのだ。でも今ならもう少し年配のイメージの描写だ。あと、土崎とすっかり仲良くなっている寂れたハーバーの管理人(?)蒲生もいい味出している。このおっちゃんが死ななくてよかった。
 この本の初版は1987年。菜摘の年齢の描写が30そこそこ、現在なら40くらいのイメージだ。全体的に年齢描写が若く感じる。それに、この初版の年代、書いていたときは意識されてないだろうが、まさにバブルの直前の建設ブームの時代の小都市の様子が伝わってくる。





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Last updated  March 26, 2012 12:58:29 AM
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