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March 30, 2012
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【送料無料】聖キプリアヌスの秘宝

2011年12月発売文庫アドヴェント ~彼方からの呼び声~ 欧州妖異譚(4)
篠原美季
講談社X文庫 ホワイトハート
☆☆☆☆☆
 二冊まとめての感想。
 まず、「聖キプリアヌスの秘宝」。冒頭でユウリが電話をする場面がかなりミステリアスで好き。ウェブ上で色々な感想を拝見したが、ユウリの従兄の隆聖まで登場するし、ダルトンも出てくるし、シリトーも出てくるうえに、ユウリの父親まで登場してオールスターキャストだったのが楽しかった。あ、でもマクケヒト先生が出てこなかったな。ユウリ不在の時の彼の友人たちの様子が楽しい。ユウリはやっぱりシモンには連絡先を教えて「お籠り」するのだ。あと、ユウリパパって食えないおっさんって感があるが、何となくシモンが老成したらああなりそうな気がしないでもない。次で再登場するシモンのパパの方が豪快そう(昔は大雑把そう)だ。けれど、事件の解決はあっけないほどセイヤーズやオスカーからユウリに移っていくから、ここがもう少ししつこいと、もっと下級生達の様子が読めたんだけどな。にしても、露骨にユウリに接近したがらないセイヤーズはかなりお得な役回り。オスカーがやったら妨害される程度に接近していてもシモンすら黙認していそうだ。そして、最後の場面はかなり好き。だがシモンってあの綺羅綺羅しい付随設定がないと、ストーカーというかヤンデレというか……。やっぱりオスカーとセイヤーズは早く大学生になって、もっとストーリーに顔を出して欲しい。
 ただ、この巻と次の巻ではユウリの左手首のブレスに関連したことはほとんど出てこない。
 「アドヴェント~彼方からの呼び声」は、やっぱりローデンシュトルツの天才っぷりがいい。でも、彼にもう少し弾き応えのある曲を弾かせてやって欲しい。ユウリ並にあっちに行きそうな彼がイザイの無伴奏なんか弾いたらどうなるんだろう?それに、足台に楽器本体を使うって……。もしかしてケースに入れて踏み台に使ったのかもしれないけど、それは書いておかないと…。あのシチュエーション的に傍にケースがあったと考えられるから、あの場合、ケース使ったほうが安全だぞ。たぶん楽器を立てかけたて人が上に載ったら、(ローデンシュトルツは軽そうだけど)ネックが折れて踏み台にならないと思う。それに弓もかなりの値打ちものを使っているはずなので、絶対に存在を忘れないと思うんだけどね。他にも後一箇所突っ込みたいところがある。にしても、楽器・音楽に関してはこのシリーズって結構突っ込みどころ満載。でも、ユウリの咄嗟の台詞もあるし、あれだけベタベタしても何となくユウリに許容されてるし、ローデンシュトルツは今後また出てきて欲しい。あとダルトンはレギュラー化しそう。個人的にはシモンとダルトンのやりとりが好きだ。アシュレイほど険悪にならず会話が成立するからな。あと、この巻の最初のほうにあった、アンリの進学、お兄ちゃん差し置いてロンドン大学進学だったら楽しい。絶対オスカーやらオニールとことを構えて欲しい。シモンもユウリのお目付け役に弟を使いたそうな雰囲気があるし。当のアンリがどうするかは別として。





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Last updated  March 31, 2012 11:26:13 AM
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