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August 9, 2012
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カテゴリ: ミステリ(日本)

【送料無料】玉村警部補の災難 [ 海堂尊 ]
海堂尊
宝島社 四六上製
☆☆☆☆☆
 玉村警部補がかつて加納警視正が関わった事件ファイル(調書?)の確認を取るために事件を回想している、という体裁をとった短編集。一つ一つの事件の前後に玉村警部補ことタマちゃんと田口医師、ぐっちー先生の回想がはさまれるのだが、それがなんともほのぼのとした茶飲み話になっている。冒頭作は既読だったが、あとは初めて読んだ。
 まあ、たしかにAi(死後画像診断)の効用がそこかしこに織り込まれているのはご愛嬌だが、どれも面白かった。私は割と医療ミステリも好きなほうだと思うが、最後の作品、「エナメルの証言」は謎解きの視点が違っていて特に面白かった。また、「ダモレスクの剣」という架空(だよね?)のネトゲまで登場してきて、このゲームのキーワードが次の作品でこのシリーズの最終巻のタイトルに使われているのは偶然ではないと思う。
 私はこの本のタイトルを見て速攻図書館に予約したのだが、でもそれは原作でのタマちゃんのイメージではなくドラマのタマちゃんのイメージからだった。ドラマになるまでは、地味でほとんど印象に残らなかった玉村警部補がタイトルにまでなるようになったのは、ドラマの俳優さんのお陰だと思う。またぐっちー先生(これは原作のぼ~っとした長身の中年男という設定の方がすき)と不倫外来、もとい愚痴外来こと不定愁訴外来で茶飲み話をしながら同病相哀れんでいただきたい。





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Last updated  August 10, 2012 02:16:32 AM
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