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October 27, 2012
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カテゴリ: ミステリ(日本)

【送料無料】王朝まやかし草紙 [ 諸田玲子 ]
諸田玲子
新潮文庫
☆☆☆☆☆
 初めて読んだ著者。平安時代を舞台にしているが、壬生帝、東三条家、堀川家などなど、具体的には架空の人物が活躍する。
 母親を幼い時に亡くしたヒロイン、弥生は宮仕えに憧れ、都に出てくる。しかし、そこで彼女は母親がとんでもない事件の関係者であったことを思い知らされることになるのだ。著者の初期の作品だそうだが、他の感想サイトでも指摘されていたが、平安時代の貴族の女がこんなに活動的だったか、というのはちょっと疑問。だが、次から次へと出てくる謎はかなりのページターナーだ。それに、男女入り乱れた権力事情と恋愛事情は、混乱するが面白い。登場人物では、特に物知りの爺さん達がいい味を出している。東宮の設定は女性作家ならではかな。込み入った人間模様と謎に加え、最後になってさらに因縁話が現れてくる。多少盛りこみ過ぎのような気もしないでもないが、読後感はいい。物知り爺さん達がいい味を出していると同時に若いカップルも読んでいてそれぞれに爽快だ。
 この著者の江戸時代の時代小説にはあまり興味がないが、他にも平安時代を舞台にした小説があり、そちらは面白そうなので読んでみたい。





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Last updated  October 29, 2012 03:07:33 AM
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