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January 23, 2013
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【1000円以上送料無料】のぞきめ/三津田信三
三津田信三
角川書店 四六上製
☆☆☆☆☆
 前半がバブル少し前に寂れた別荘地近くの廃村で怖い目にあった学生バイトの怪異譚。後半がその50年ほど前に同じ地で民俗学を学ぶ学生が出会った怪異譚。どちらも隙間から覗く視線の怪異というか化け物の話だ。
 私が怖く感じたのは現代編。といっても怪談聞き書きの体裁をとっているため、聞き書きの時点が2013年現在より一昔前。その語られる怪異が起こったのはさらにその一昔まえだ。隙間の恐怖がいやというほど感じられる。そして、最後の方で奈良県に住む霊能者というのが出てくるのだが、この霊能者、死相学探偵のおばあちゃんだと思う。
 そして後半はその50年ほど前、昭和10年代の頃に学生バイトたちが怪異に出会った同じ廃村が山間の閉鎖的な村として登場。その村の憑物筋の家の息子と仲良くなった同じ大学の民俗学を学ぶ学生四十澤の覚書ノートという体裁をとっている。こちらも夜の深い森の描写や不気味な野辺送り、不気味な村とかなり怖いのだが、この最後に書き手である著者による解決がある。同じ作者の刀城言耶シリーズと同じパターンなのだが、ネタがネタだけに、解決された気がしないのだ。現代編が最初になっているが、解決したのに、なぜ半世紀以上たってまだ怪異があるのだ?それに解決が与えられないままになっていることもある。このなんともいえない中途半端な解決が生み出す不気味な余韻がこの作者の醍醐味ではあるが。
 日本民俗を織り込んだホラーがやっぱり一番不気味に怖く感じる。この怖さ、本当にクセになる。





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Last updated  January 23, 2013 10:50:04 PM
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