混沌の本棚

混沌の本棚

PR

×

Calendar

Free Space

2010年12月1日より
読書メーター
登録しました。

琵音の今読んでる本

読書メーターに
画像がない本は
反映されないみたいです。

Archives

May , 2026
April , 2026
March , 2026
February , 2026
January , 2026

Keyword Search

▼キーワード検索

March 11, 2013
XML
カテゴリ: ミステリ(海外)

【送料無料】幼き子らよ、我がもとへ(上) [ ピーター・トレメイン ]

【送料無料】幼き子らよ、我がもとへ(下) [ ピーター・トレメイン ]
ピーター・トレメイン
創元推理文庫
☆☆☆☆☆
 西暦665年、イエロー・プレイグ、黄熱疫病と呼ばれる黄熱病が大流行しているアイルランドが舞台。日本では大化の改新の20年後だなーと思って年表を調べてみたら、天智天皇の時代。白村江の負け戦の二年後で、遣唐使を派遣したことくらいしか大雑把な年表には載っていなかった。
 モアン王国の次期国王で兄のコルグーに王都キャシェルに呼び戻された修道女キルデアのフィデルマ。兄の話では王国の領内にある修道院で研究のため滞在していた隣国からの客で高位の修道士が殺された。その殺された修道士は隣国の王家に繋がるものであり、この死を国王の責任として、数世紀前にキャシェルに奪われた小国の返還を賠償に求められており、その死の調査を実績のあるフィデルマに依頼するものだった。本当は兄妹の叔父である現国王カハルが依頼したのだが、彼は黄熱病で死に瀕していた。そこで次期国王のコルグーが代理となる。
 フィデルマは護衛に国王の精鋭騎士団の騎士カースを共にその舞台となったロス・アラハー修道院に向かうが、その途中、小さな村が黄熱病の恐れから焼き討ちされているところに行き当たる。それは、属国の族長の一人による虐殺行為だったのだが、その生き残りをロス・アラハーに伴うことになる。
 この生き残りの子供たちと修道女、そしてロスアラハーの関係者もフィデルマの調査が進むにつれて、胡散臭い感じが芬芬としてくる。そして、焼き討ちから生き残った修道女も殺されてしまう。
 フィデルマはこの焼き討ちと修道士の殺人事件の捜査を並行して行う形になる。その過程でスケリッグ・ヴィハルという孤島に渡るのだが、ここは今、世界遺産となっているところで、「肩甲骨は翼の名残」という小説の主人公の名前の語源ともなった島だ。それが、現役の修道の島として機能していた頃の物語なので、興味があって読んでみたのである。船で2・3日かけて渡り、険しい岩山の中を歩き回る光景は短くはあったが興味深かった。
 しかし、フィデルマの考えの浅さもあって、さらに流血沙汰は続く。それも、善良な人々と子供が殺されるという陰惨な事件だ。

 このフィデルマ、気が強くて性格が悪いと読書サイトでも書かれている。確かにその通りだが、とある別の女性探偵よりはマシかな。所詮は若くて・頭が良くて・美人と色々恵まれた若い女の小賢しさにすぎない気がする。このシリーズ、ケルト社会の様子も面白いし、続巻も読んでいこうと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  March 11, 2013 11:21:07 AM
コメントを書く
[ミステリ(海外)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: