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February 11, 2014
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カテゴリ: 日本の小説


集英社 四六上製
☆☆☆☆
 昔、渤海という国があり日本とも密接な外交関係があった……。というのは聞いたことがあったし、また奈良時代のストーリーのようだったので、借りてみた。初めて読む著者。
 物語はタイトル通り渤海王からの使者が日本を目前にして難破、賊に襲われ正使をはじめ高官が殺されて途方に暮れるところから始まる。彼らが漂着したのは、目的地より大分北の出羽の国。地元の豪族(?)船人と使節の一人、武人の高文矩は使節を都である奈良に送っていく間にじょじょに親しくなっていく。また、文矩と妹の秋津を娶わせたりもしている。やがて文矩とともに船人は渤海に渡る。彼が渤海に渡ってからは、船人と秋津の兄妹の視点で渤海の宮廷の様子と日本の国情が描かれる。
 渤海と日本を取り囲む唐や新羅との国際関係の複雑さ、渤海と日本の権力者の権力争いを織り込みつつ、船人が渤海人と知り合い、かの国に行って帰ってくるまでの小説。この当時の日本の様子や渤海の宮廷の様子が描かれるが、個人的な好みよりはちょっと文体が淡淡としすぎているような感じだ。それでも、長屋王の宮廷の描写は興味深かった。もう少し渤海と日本の関わりが知りたくなったので、今度、渤海についての本も読んでみたい。





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Last updated  February 11, 2014 10:21:20 AM
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