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March 6, 2014
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カテゴリ: 日本の小説
【送料無料】道長の冒険 [ 平岩弓枝 ]

【送料無料】道長の冒険 [ 平岩弓枝 ]
価格:460円(税5%込、送料込)



新潮文庫
☆☆☆☆☆
 前作の「平安妖異伝」がかなり面白かったので、図書館でみつけ、すぐに読んでみた。都が寒さに閉ざされ、それを怪しんでいた藤原道長は、前回活躍した秦真比呂が捕えられたと聞き、真比呂から遣わされてきた寅丸という猫の従者を連れて、冒険の旅に出る。二人は地図もないところで、様々な怪異のある場所を通り過ぎながら、一つ一つの事件を解決していく。そこがロールプレイゲームのヒロイックファンタジーのようではあるが、道長の振舞は平安貴族のそれで薄っぺらいお手軽ファンタジーとは違う。とはいえ、歴史教科書に出てくる平安王朝のドン的な道長ではなく、まだ若く漢気にあふれている。そして、やがて真比呂とも再会し、都を寒さに閉じ込めている無明王とも対面するのだが、その無明王がそのようになった理由は一夫多妻社会に生きる道長にとっても耳に痛いものだった。最後は 真比呂も現世から去ってしまい 切ない終わり方で、真比呂は楽の音を楽しんでいるとき、自分がすぐそばにいると思ってくれ、と言い残す。また、捕えられて弱っている真比呂を守るのは内裏に収められていた楽器だった。真比呂の活躍が楽しみではあったので、彼がいなくなるのは読んでいて寂しかったが、ラストで、無明王に仕えていた猫の従者で道長に命を助けられた白猫の紅眼児と猫の姿に戻った寅丸が首に鈴を付けられて出てくるところが愛らしく、癒された。





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Last updated  March 6, 2014 03:01:39 PM
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