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March 16, 2014
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カテゴリ: ミステリ(日本)

【中古】 贄門島上 / 内田康夫

【中古】 贄門島下 / 内田康夫
内田康夫
文春文庫
☆☆☆☆☆
 浅見光彦シリーズ。でもこの本はテレビドラマになってないんじゃないかな?20年前、死の前年に九死に一生を得たときの父が残した言葉が気になり、またその時父を助けてくれた房総の離島の美瀬島に行く光彦。だが、そこでひょんなことから同道することになったルポライターの平子から聞いた話を調べることになり、さらに、平子までが行方不明に、そして美瀬島にいる間、父が死に掛けたとき傍にいた代議士秘書増田から何度も連絡が入っていたが、その増田も伊豆で殺されてしまう。時代は90年代の初めあたりか、まだ携帯電話がそんなに活躍しない時代だ。最近、この頃の小説を読むのが無性に楽しい。
 観光客や開発を頑なに拒む海産物に恵まれた美しい離島には、大きな秘密が連綿と隠されてきていた、という設定に現代の隣国との関係まで盛り込んで、かなり読み応えがある。ちなみにタイトルはこの美瀬島には生贄を送り出すという伝説のある二つの岩があり、それが贄門岩と呼ばれていることからつけられたようだ。この本を読んでいて、実際に房総に仁衛門島という観光名所があることを知ったが、まあ、この仁衛門島を実名で舞台にするには、設定に問題がありすぎるだろう。でも、仁衛門島が小説の舞台であることは間違いないし、地理的な描写にはかなり仁衛門島の風光が反映されているようだ。読んでいて私も仁衛門島に行きたくなっている。「棄霊島」が姉妹編らしいのでこちらも読んでみたい。





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Last updated  March 16, 2014 10:10:52 PM
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