2013年01月06日
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「岩倉使節団~誇り高き男たちの物語」を読了しました。
登場人物の中で異彩を放つのは、やはり大久保利通でした。
意志の強さと卓越した実行・実践力。忍耐力、粘着力、洞察力。


この作品の中では、大久保が親しい人に送った手紙の内容も時々引用されていて
そこから彼の行動の真意が垣間見られるのがありがたい。
大久保研究の助けになります。
ちなみに、早期帰国の直接の原因となった江藤新平や、帰国後最初に着手した「征韓論」問題で対決せざるを得なくなった西郷隆盛の両名については、ほぼ手紙では触れられていないので、はたして大久保が江藤のことをどう思っていたかは想像の域を超えません。

圧巻は1873年10月14日の正院の会議。
すでに会議で決定していた「朝鮮への使者派遣」をこの日初めて会議に参加した

この会議上での維新の巨星たちのやりとりのおもしろさは
幕末維新の歴史好きにとっては舌舐めずりするくらい魅力にあふれている。
参加したのは大久保、西郷、江藤に副島、大木、大隈、板垣、後藤、三条、岩倉。
病気欠席した木戸でさえ、ちゃんと重要な役割を果たしているように見えるから
一人ひとりの存在感がいまだかつてないくらい濃いのだ。
ここから10月23日の岩倉具視による上奏と朝鮮への使者派遣中止までの10日間は
まさに、近代日本の今後を左右したもっとも重要な日々だったかと思う。

この本では、会議の様子は大久保サイドからの目線が強く、大久保ー西郷という構図で
描かれている。司馬良太郎の「歳月」では、江藤も西郷側に立って征韓を主張したように
描かれているが、残念ながら、この本には江藤の発言はいっさいない。

この本では、大久保の長い海外視察の結果として、彼が帰国して最初に直面した

を主眼に論じられているので、こうして最後に記述掲載するにはふさわしい内容であると思う。

ただ、この「会議」については、
私としては、もっと他の書物にもあたるべきで、
「本当に西郷は武力で朝鮮を征する」と考えていたのか?
「江藤の行いは本当に薩長憎しの想いだけでやっていたのか?」


特に佐賀の賢人のうち、副島、大木、大隈、江藤という4人が参加している会議である。

この会議および休憩時間を含めた前後のそれぞれの言動を正確に知れたら、
今後の彼らの人物の輪郭を知るのに大きな一助になるに違いない。










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最終更新日  2013年01月06日 07時46分25秒
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