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奥田 拓壽@ Re:ヴォーチ・アミーケ 日本の心を歌う~永友博信の世界(10/03) 8月4日の演奏会の開催おめでとうございま…
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じっと@ Re:FM番組紹介(05/18) 1年ちかくぶりの更新ですね。お忙しいの…
choruscabinet@ はざくら2005さん へ 演奏会、聴きに行かれたのですね。 ビク…
はざくら2005 @ Re:TV番組紹介(08/14) 情報ありがとうございます。 この番組で…

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January 15, 2006
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カテゴリ: 合唱・音楽一般
 昨年の『ハーモニー』春号(132号)の演奏会評で、札幌アカデミー合唱団の指揮者である永井征男氏は、「大学の合唱団は プロの指揮者に全作品の指揮をゆだねるべきだ」という旨のことを書いておられた。
 より高いレヴェルの演奏をして欲しい、という氏の考えも分からなくはないが、筆者としてはあまり賛成できない。大学合唱団においては「学生達が主体性をもって音楽を創っていく」という姿勢こそ何より大事と考えるからだ。
 とはいえ、岡山大学グリークラブのように演奏会の全ステージが学生指揮者の棒となると、技術面での不安があるのは確かだ。
 今年もこの土・日、その後輩達の演奏(第52回定期演奏会)を聴きに一泊二日の日程で岡山へ行ってきた。

1st stage 《世界の名曲ステージ》
 花 /Beautiful Dreamer/ジェリコの戦い/Green Sleeves
 指揮:山本 有花

2nd stage 混声合唱曲集「うたよ!」
 うたよ!/よかったなあ/もう すんだとすれば/おんがく/きこえてくる

 指揮:上原 広之  ピアノ:池上 陽子

3rd stage 企画ステージ「プレゼント~あるおとぎ話より~」
 ワクワク/星に願いを/夢の中へ/ほんまですか/聖者の行進/道化師のソネット
 指揮:山本 有花  ピアノ:清水 万稚
 企画ステージチーフ:江上 実紀

4th stage 混声合唱組曲「風に鳴る笛」
 奏楽/息/地球があんまり荒れる日には/道の夢/未来
 (谷川 俊太郎 詩/高嶋 みどり 曲)
 指揮:山本 有花  ピアノ:小野 典子

アンコール:決意(鈴木 憲夫 曲)


 存続すら危ぶまれる大学合唱団も多い中、一時期より人数が減ったとはいえ77名という団員人数、壇上に並んだ団員達の晴れやかな顔を見ると嬉しくなる。しかし、ステージに登る際、皆が皆、足元を見ながら“とぼとぼと”歩いて行くのは(まるでお通夜のような雰囲気だ!)どうしたことだろう。舞台に上がったら一人一人がまず、観客席に向かってあいさつ(会釈)をし、にっこりと笑いかけて頂きたい。それだけで観客は華やかな気分になれるはずだ。


 やはり、常任の先生がいないということで、発声面でのビハインドは大きい。今回の演奏会では全体にピッチの悪さが耳についたが、これは音取りや練習時間の不十分さが原因ではなく、発声の問題だと思うのだ。

 そんな中、出来が良かったのは、やはり第4ステージ。正直言って この『風に鳴る笛』は さほど芸術性が高い曲と思えず、筆者自身は あまり好みではない。しかし一聴したより(実際に歌うと)音もリズムもかなり難しいのが“高嶋作品の常”なのだ。その難曲をきっちり歌い、かつ“自分たちの歌”として表現できていたのは良かった。
 しかしさらに良かったのは、アンコールの「決意」であろう。アンコールにしては長めの曲だが、気持ちがこもっており、最後まで一気に聴かせた。(指揮者ではなく)観客席の方を向いて歌えていたのも、大変よかったと思う。

 正指揮者の山本さん、ただ図形を描いていた昨年と比べて、かなり上達した。彼女の棒は優等生的で欠点はたいへん少ない。欲を言えば、自分らしさ、個性のようなものをもっと出せればよかったのに、とも思う。しかし指揮者を務めたことは大変貴重な経験となったはずだ。今後も(卒業後も)ぜひ合唱活動を続けて頂きたい。
 副指揮の上原クンはまだ一年目、それにしては棒はきっちりと振れていたようで、次回の演奏会ではどう化けるか、期待大である。まだ振り方がワン・パターンで曲想との不一致がみられた部分もあったが、その辺の柔軟性は今後の課題だろう。なお小節の最終拍→第一拍で、棒がちぢこまって速くなる(最高点から第一拍へ向かって降り始めるのが早すぎる)癖があるようなので、今のうちに修正されたい。







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Last updated  January 22, 2006 12:38:09 AM
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