司会の釈由美子さんが「NYのホテルの部屋で電球が切れそうで、ホテルの人に頼もうとしたけれど、うまく伝えられず諦めてしまったんです。どうすればうまく頼めたのでしょうか。」という質問をした。 私の予想回答は「日本人は相手に非があっても、気後れしてしまって諦めてしまうのが悪い癖。もっとはっきりと主張するべき。」というもの。最近読んだ雑誌の「達人に学ぶ上級ホテル作法」にも確かそう書いてあった。しかし、彼女のアドバイスはちょっと違った。 猪口さんは「私だったらフロントに行って、まず"Do you mind if I trouble you?"と切り出します。手間を取らせて申し訳ない、という気持ちを伝えれば、相手は、そんなことないよ、と聞く態勢になってくれる。へりくだる必要はないけれど、ホテル側の人の名誉を大事に考えれば良いのです。」とおっしゃっていた。 これは目から鱗。どんなハード・ネゴシエイションでもちょっとした頼みごとでも基本は同じで、最初に相手にこの人の話を聞いてみよう、と思ってもらい、最後にはこの人の頼みをきいてあげて良かったな、と思ってもらう。そのためにはどうしたらベストかを考える。交渉術って、結局はコミュニケーション術ということなのかな? この番組で様々な分野で海外で活躍する日本人を見ていると、英語は重要なツールの1つではあるけれど、それで全てが解決するわけではない、ということが良くわかる。そして、最終的にはその人がどういう考えを持った人なのか、ということが重要になるということも。