ペンハリガンの『ポートレート』シリーズは
イギリス上流階級を舞台にした物語の登場人物をコンセプトとした香水。
ジョージ卿( 『The Tragedy of Loed George/ジョージ卿の悲劇』 )を中心として、
その友人アラブの商人ソーハンの妹ヤスミンの香りがこの『バーウィッチングヤスミン』。
『人をうっとりさせるヤスミン/The Bewitching Yasmine』というネーミングに
ボトルキャップのキャラクターは『猫』と何やら動物の喩えもしっくりきます。
■香調:女性のためのオリエンタルフローラル
ウォームスパイシー、バニラ、コヒー、バルサミコ、アロマ、スモーキー
トップ:カルダモンとコーヒー
ミドル:ジャスミンサンバクとファー
ラスト:インセンス、タヒチアン・バニラ、ウード
■感想: 私の好み度<55-60>
アニマル×ウォームスパイシー×バニラコーヒー
スプレー直後にカルダモンが…と十数秒感じたら、力強いウードが颯爽と登場。
あまりにもインパクトが強いウードにインセンスの香りが見え隠れするので
この辺りはメンズフレグランスらしい表情。
最後までこの調子が続くのでは?と思うけど
輪郭がはっきりとしたジャスミンがウードの庭で咲き誇るようなイメージへ。
ここでまた、この香りで落ち着くのかな?と思わせるような強さでありながら
今度は甘さとミルキーな世界となり、
昭和世代なら懐かしいコーヒーガムのよう(コーヒー&バニラ)。
1時間程度はまとまりのある、好みは別としてもいい香りです。
ただ、それ以降はスモーキーになったバニラやインセンスの甘さに
動物的な臭みを若干感じます。
力強い単体花火が何度も打ち上げられるような構成。
香りが開いたと思えば徐々に闇夜に光が吸い込まれるような繰り返し、
ただ、そこに漂う花火の残り香、煙たさが常にある…といった感覚の香水。
■液の色
カシスピンク
■拡散性・持続性
拡散性は普通、持続性はやや弱めから普通。
トップからミドルの香り方ではロングラスティングと思えそうな強さですが
後半からは淡く落ち着きます。
■季節
秋冬。
■年齢
年齢は30代以降。
後半から香りが落ち着くとはいえ、ラストのクセを考慮するとオフィスにはやや不向き。
日本のセクシーとはちょっと違って、
野心、自立しながらも常に野心、意欲満々の強い女性のイメージが前半、
後半から計算された女性のしおらしさのような香り。
女性向けのようですが、ウードメインに香るならバニラの甘さが好きな男性にも。
■リピートは?
ミドルまではどちらかといえば好きな香りですが
ラストの淡いながらも動物臭さが馴染めず現品購入はありません。
ただこのタイプは西洋の土地や文化には溶け込み
体臭には化学反応を起こす可能性が高くおそらく評価は高いと思います。
石けんやフローラル系が好まれる日本では上級者向き。
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