イギリス上流階級を舞台にした物語の登場人物をコンセプトとした香水。
ジョージ卿( 『The Tragedy of Loed George/ジョージ卿の悲劇』 )を中心として、
その妻ブランシュ夫人の妹コンスタンスの香りがこの『チェンジングコンスタンス』。
『先進的な女性コンスタンス』というネーミングがしっくりとくる
ここ5-10年トレンドとなっているグルマン系。
ボトルキャップのキャラクターは『シャモア(独立心と女性らしさ)』
ちなみに試香した『ポートレート』シリーズでは一番好きな香り。
■香調:スパイシーオリエンタル
カルダモンのフレッシュでスパイシーな香りに刺激的なピメントの躍動感あふれる香り
さらに塩バターキャラメルの食欲をそそる甘い香りを組み合わせた思いがけないブレンド
フローラルやウッディノートとは一線を画す意外性があり先進的な印象のある香り。
トップ:カルダモン、ピメント
ミドル:キャラメル、塩
ラスト:バニラ、タバコ、カシュメラン(ウッディ調ムスク系)
■感想: 私の好み度<90-95>
『クルジャンのバカラルージュ540のウッディ版!』
ということで、比較する 『バカラルージュ540』は
トップ:サフラン、ジャスミン
ミドル:アンバーウッド、アンバーグリス
ラスト:モミの樹脂、セダー
スプレー直後にカルダモンのレモン系の酸味と
ピメントの 温もりある刺激とフレッシュさが広がるなかにあるキャラメルの甘さが
まさに『バカラルージュ540』、体温高めの日はよく香ります。
数分後には『バカラルージュ540』らしさは徐々に薄れていくものの、
その特徴的なキャラメルのような甘さはこの作品にありつづけ、
カシュメランによりウッディ調ムスクの香りが重なり始めます。
『バカラルージュ540』では終始甘さが際立つ女性的なイメージですが、
『チェンジングコンスタンス』は、そのウッディがミドル頭あたりで少し強くでることで
メンズフレグランスのような表情もします。
タバコの燻んだ渋さはメンズ作品のハードボイルドな強さはなく
夜にすれ違った、近くの大人の女性から
「あ、この方はバーで過ごされたのかな?」と思わせるような間接的なタバコの匂いで、
それにラクトン(桃や金木犀のような甘さ×バニラの甘味)を
足していく香りがラストからやさしく広がります。
公式での香りのタイプは『エキゾチック』で
東・南アジアのエキゾチックさより中東方面といった感じ。
■液の色
グレイッシュピンク
■拡散性・持続性
拡散性は普通、持続性はやや弱めから普通。
『バカラルージュ540』に比べるとかなり短め。
ちなみに『バカラルージュ540』は衣類につくと洗濯しても落ちない!
■季節
通年ですが夏は避けた方がよさそう。
『バカラルージュ540』は甘く重いので秋冬向きですが
『チェンジングコンスタンス』はウッディで抜け感があり
より長いシーズンで使えそう。
■年齢
年齢は20代後半から。女性の場合はウッディさが出やすいのであればオフィスでも。
シンプルに甘いグルマン系ではなく大人のニュアンスが欲しい人。
『バカラルージュ540』のひたすら甘い香りにもう少し変化が欲しい人、
『バカラルージュ540』よりも軽めに使えもう少し大人っぽさが欲しい人に。
女性向きですが男性の場合はカジュアルでグルマン好き+男性的なニュアンスも少しほしい人向き。
■リピートは?
『バカラルージュ540』のEDPとヘアフレグランスを愛用中で
香りがかぶるもののリラックスできるのは 『チェンジングコンスタンス』。
所有本数が落ち着いたら現品購入予定。
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