スチュワデスが呆れたドクタートヒモイ公式げすとはうす ~世界は基本的に広い~んですけど・・

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トイモイ

トイモイ

2008.01.26
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帰ってきて金額と乗り継ぎを覚えておくためにメモ日記を書いておいた。



 そんな訳で、ドアツードア約300キロから400キロの移動に10時間少々かかった移動は終わったのであった。
 ホテルの窓から、活火山サンサルバドル山を望み、荷物を置き、移動は終了だ。



 久しぶりに、乗り継ぎ5回10時間の移動をした。風景を楽しんでいた。しかし、風景の中、頭の中は、やはり、どんどん違うことを考えたり、うつらうつら眠ってしまったりするものだ。



 泊まっているホテルの屋上から、バス出発の場所が見えた。勿論、ただの脇道だ。1台も車が走っていない午前5時50分。屋上から通りを見ると、やがて、一組の大きなバッグを抱えた家族がやってきた。どうやら、昨晩に聞いたとおり、ここにバスが来るのではないだろうかと思う。サンペドロスーラ行バスは6時くらいに来て、満員になったら出発するという。だいたい7時までには出発するみたいだよ、なんて暢気な説明を受けた。不安なので、2件その後も聞いてみたが、その通りだった。そのうちの1件は、ラエントラーダで降りると、エルサルバドルまで直通のあるデラックス国際バスが1日2本出ていて、○○ホテルに行ってみれば分かると思うよというアドバイスを受けた。



 やがて、バスがやってきたので、急いで、部屋に戻り荷物を持ち、バスのところまで行った。バスは、8割ほどの人数が集まり、案外早く6時半にバスは出発した。
 こうやってバスで移動していると、何故か、かつてのバスの移動のことを思い出してしまうものである。
ボルネオ島からマレー半島のマレーシアの首都クアラルンプールの国内線を飛び、そこから、その日のうちに、バスを乗り継ぎ、タイのコサムイ島を目指す。疲れ果て、眠ってしまうのだが、眠りながら、なんて人間ってこんな不快な中ででも眠れてしまうのだろうか、と思うのであった。熱風が顔を当たり、コサムイ島の対岸の町、スラタニーまで国境から数時間、ほとんど目をつぶっていたし、意識も半分、どこかに飛んでいたというのに、数時間後の夢のようなビーチに到着しているんだと思いつつ、夢を見ているのであった。
 石油大国イランは道は綺麗で、立派なベンツのバス。しかし、8時間走っても、バス代は1ドル。
イスタンブールからアテネまで24時間のバス、ギリシアに入り、ギリシア通貨ドラクマがなく、昼食中、エーゲ海沿いで腹を減らせてタバコをただ吸っていたと思えば、ちょっと来いよと地元の人に誘われ、ご馳走になる。




 景色は最高なのに、頭の中は高山病で、自分が詩人であると勘違いしている3日間のチベットバス。
近年では、バンクーバーからシアトルまでの4時間の国際バス、乗客全員がデブであった。



 ラエントラーダでは、道沿いで降ろされたので、そのホテルが分からず、通りがかった3輪タクシーに乗ると、30秒ぐらいでそのホテルに着き、久しぶりに、またこちらから金額の交渉やり直しをする。おまえなあ、そこって初めから指差してくれよ、といいながら、こちらから勝手に金額を10円と決めて、後は無視する。いや、無視はせずに、シェイクハンドだ、一方的にこちらからニコニコ笑いながら。
 しかし、バスはないようで、フロントの人は、何やらスペイン語で言っているのだが、だいたい、こちらの知識と基本単語(バスとか、地名とか)で理解し、バスが集まっている方向を目指す。バスはどれだろうか、と思っていると、乗り合いミニバンが、「それなら途中の街まで行く」といい、無理やり、荷物を取られる。急いで、値段を確認し、まあ、それなら、ミニバンもたまには面白いよね、と急遽、バスからミニバスに変更。小回りが効き、多少早いかもしれないという投げやりな判断であった。とにかく方向はあっているので、先に進め、前へ、前へ、という意識が何だか愉快な気がしたのであった。



 ミニバンに乗れば、乗ったで、今までのミニバンの思い出も甦ってくるのも、不思議なものだ。
注意深く、他の人が払う金額を確認しながらぼられていないことを確認するのだが、とにかく、運転手と呼び込みにいちゃんは、多分、バンは借り物なので、呼び込んで人数乗せてナンボのものである。その呼び込みはスザマジク、見ていて楽しい。「サンタロ~サ、サンタロッサアァ~」と車から身を半分乗り出し叫んでいる。まさか、もう乗らないだろうなんて思っても、子供なんかは、私の膝の上に乗ってくるのだから愉快だ。でも、私は常識人なので、女の子よりも、性別問わず小さな子の方が嬉しいのである。





 サンタローサデコパンのバス停に着き、まだ南に向かうのだが、まずは、スーパーにトイレ、そして、コーヒー。どんなときも、コーヒーやビールやチャイといった嗜好品は私たちの味方であり、心落ち着かせてくれるものであり、一服の瞬間である。国境をヌエバオクテペケ(発音できないので、人に見せるしかない)を通るバスには既に満員の人が乗っているので、1時間ぼーとして次の便にしようかと思いながら30分程経過し、まだ、出発していないので、仕方なくソレに乗ろうと、バスの前まで行き、呼び込みの人に、地名の単語を見せる。
そのバスは、こっちか後いて、道を見ると、バスが走ってきて止まった。「おお、ちょうど来た、これに乗れ」とやたらタイミングよくバスが来て、コーヒーショップから出て何故か1分後に、やってきたバスに乗り込むということになった。丘の上にある町を後にして、また山岳地帯に入っていく。







 バスは少しばかり高級で、多分前の家族も、ホンジュラス人ではなさそうだ。どうやらこのバスは、エルサルバドル国境手前の町で、ぐいっと北上してグアテマラの国境の町に行くバスのようだ。地図を見ると1時間半もあれば着きそうなのに、やはり道は、山岳地帯をくねりながら行き、そう予想通りには着かない。
 しかし、やがて、2時間半走ると、少しした町になり、数人が降り、運転手が手招きをしてくれたので、降りた。降りた瞬間に、またもやミニバンが「エルポイ、エルポーイ!」と叫びながら通りがかり、ニエバオクテペケの町には15秒ぐらいしか大地に足をつけないままに、乗り込む。料金はどうなんだと思っていると、親切にも、フロントガラスに10レンピラ(60円)と書かれていた。



 10分少々走ると、やがて免税店や税関やと数戸の建物が道に現れ、遮断機が2,3本現れた。ここで終点、あとは、歩いて行く。どこが、イミグレで、どこが税関でというのがはっきりしないまま、パスポートを兎に角、どんどん見せていくのであるが、どの係員も見るだけで終了。スタンプも何もないまま、荷物検査もないままに、エルサルバドル入国。道端に一人だけ、札束を持っていた男から、レンピラをドルに両替する。エルサルバドルは2001年頃から、自国の通貨を捨て、米ドルとなり、プライドどころか、国家を捨てたようである。グアテマラとホンジュラスの国境では札束を持った闇両替商が十数人いたというのに、何だか、寂しいというか、こうやって歩いて通過している人、いないんだけど・・・。







 かつて、イランからトルコに入国した時もそうであった。山の山頂に両国共同の建物があり、トルコに抜けると、確かに何もなかった。バスもタクシーもなかったのである。そこには、荒野しかなく、トラックをヒッチハイクかと思って座っていると、タクシーが一台、客を乗せてやってきた。降りたのは日本人だった。当時、ノービザで入国できるのは日本人だけだったのだ。こんな荒野で出会った日本人と情報交換をして、そのまま、そのタクシーで50キロ先のトルコ最初の町までいく。そこには、多くの西洋人旅行者が何とかイランに入国できないものかと、糞ズまりのように溜まっていた。



 バスは、正に出ようとしていた。「サンサルバドル?」と確認し、バスステーションから道に頭を突き出したバスを止め、乗り込む。100キロで1.6ドル200円しないという値段である。ちょうど席は、満席ぐらいとなり、100キロなら2時間もあればと思っていたのだが、もう完全にエンジンがいかれていて、山道をスゴイトロイスピードで進む。



 国が変わった。大人しく、農耕のホンジュラスから、派手なエルサルバドルに入った。乗ってきた女性は、子供からセニョリータって感じで、メイクが派手。濡れたような髪の毛が流行っているのか、ツヤのでるものをつけていたりする。そして、バスは、大音量で音楽を流し始める。半分は、エルサルバドルポップスだが、半分は何故か70年代アメリカイギリス流行歌。ノリノリである。主な見所もなく、何だかノリノリなところが、少しフィリピンに似ているのではないかという感じがした。
もう音楽はいつまでも大音量で続き、50キロ走ったところで、既に3時間たっていた。平均時速20キロ以下である。しかし、ここからは快速である、山道でなくなり、残り50キロは1時間で、ついにサンサルバドルに着いたのであった。



 サンサルバドルでは、地図を見ながら、適当なところで降り、タクシーを捕まえて、交渉5ドルで、ホテルに向かう。タクシーは、ぼったくられているのもあるが、概ね、町のどこかにいくなら3,4,5ドルと書いていたのでそんなものなのかも知れない。(しかし、翌朝、空港までの40キロは、20ドルであった)





ハリウッド、蝋人形館1
ハリウッド、蝋人形館2
ハリウッド、蝋人形館3
ハリウッド、蝋人形館4
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最終更新日  2023.11.16 17:06:24
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